MARVELの「アベンジャーズ」関連作品は、アメコミヒーローの中でも人気が高いシリーズで、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ブラックパンサーなど魅力的なヒーローが登場します。
Disney+では、一部のスパイダーマン作品以外、ほぼ全てのMARVEL「アベンジャーズ」関連作品約53作品を視聴できます。
今後、X-MENやデッドプールなどもMARVELの「アベンジャーズ」シリーズに関わってくるともいわれており、これまでのアベンジャーズシリーズを見直せば、伏線や前作での登場人物、人間関係を理解でき、最新作をもっと楽しめるようになるでしょう。
本記事では、MARVELの「アベンジャーズ」シリーズを見るおすすめの順番を作品公開順、時系列順に紹介しています。
各タイトルは毎回完結していますので、公開順に見ても、時系列順に見ても十分楽しめます。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは?
MCU(Marvel Cinematic Universe)は、マーベルスタジオが制作する作品がそれぞれに世界観を共有しており、マーベル・コミックというアメコミをベースにしている作品の総称です。
MARVELの所有者は「ウォルト・ディズニー・カンパニー」で、MCU作品の最初の映画は2008年に公開された「アイアンマン」でした。
一つ一つの映画は別の作品ですが、描かれている映画の舞台や時代背景などが統一されており「アイアンマン」も「スパイダーマン」も「キャプテン・アメリカ」も同じ世界の同じ時代に存在しているものとして話が進んでいきます。
例えば、ヒーローものの映画といえばウルトラマン、スーパーマン、バットマン、X-MENなどがありますが、それぞれ制作会社が異なるため同じ作品に同時期に存在するものとして描かれることはほとんどありません。
MCUやDCのように特定の作品群をクロスオーバー作品として、関係するヒーローを同時に登場させるMARVELの世界観のことをMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)といいます。
アメコミのもうひとつのクロスオーバーとしてよく知られているのがDCコミックをベースにした「DCユニバース」で、こちらにはスーパーマン、バットマン、アクアマン、フラッシュ、ワンダーウーマン、ブラックアダムなどがいます。
アベンジャーズシリーズとは?
MCUの世界観におけるアベンジャーズシリーズは、映画「アベンジャーズ」に関連するヒーローが登場する映画やドラマのことを意味しており、主に以下のヒーロー枠のキャラクターが登場するものはアベンジャーズのシリーズと考えてよいでしょう。
- アイアンマン
- キャプテン・アメリカ
- キャプテン・マーベル
- ハルク
- マイティ・ソー
- ブラック・ウィドウ
- ホークアイ
- スター・ロード
- アントマン
- スパイダーマン
- ブラックパンサー
- ドクター・ストレンジ
アベンジャーズシリーズは「アベンジャーズ エンドゲーム」でサノスという強大な敵を倒して地球を守った所でストーリーが落ち着きます。
しかし、マイティ・ソーのような神話に出てくるレベルの神様のような存在の登場、キャプテン・マーベルの頃からひそかに登場していたクリー人、スクラル人などとの関係性や軋轢があり、「アベンジャーズ エンドゲーム」が終わったあとの世界でもアベンジャーズとして活躍したヒーローやその後任が活躍しています。
映画「アベンジャーズ」でロキに殺されてしまったフィル・コールソンが長官としてシールドを存続させていく「エージェント・オブ・シールド」でも、宇宙を股にかけた壮大な戦闘が繰り広げられており、最新作の「マーベルズ」でもその壮大さは限界を知らず、パラレルワールドにまで到達しています。
ドラマ「ロキ」では複数の時間軸を扱うテーマで、ドクター・ストレンジでも時間や空間を超越するような話が出てきており、だんだんと規模の大き過ぎる話になっていて、一部の視聴者は置いてけぼりにされているかもしれません。
アベンジャーズシリーズを一通り楽しめるのは「アベンジャーズ エンドゲーム」までの区切りの所までで、興味がある方はその後の展開もチェックするとよいでしょう。
アベンジャーズシリーズはフェーズ順(公開順)で見るのがおすすめ!
MCUのアベンジャーズシリーズは公開順に見ても「アベンジャーズ エンドゲーム」までにはストーリーをほぼ理解できます。
時系列順に見たほうがストーリーを深く理解できる上、ドラマシリーズなども挟んでいったほうがよいですが、初めて見る方は公開順で見ても問題はありません。
ほぼ全てのMARVEL作品を見れるDisney+では、公開順のリストはなく、時系列順でのリストが用意されていますので、時系列順に見たいという方はDisney+がおすすめです。
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アベンジャーズシリーズをフェーズ順(公開順)で見る場合
- インクレディブル・ハルク(2008年8月1日|日本)
- アイアンマン(2008年9月27日|日本)
- アイアンマン2(2010年5月26日|日本)
- マイティ・ソー(2011年7月2日|日本)
- キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011年10月14日|日本)
- アベンジャーズ(2012年8月14日|日本)
- 【ドラマ】エージェント・オブ・シールド(2013年9月24日|米国)
- アイアンマン3(2013年4月26日|日本)
- マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2014年2月1日|日本)
- キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014年4月19日|日本)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年9月13日|日本)
- 【ドラマ】エージェント・カーター(2015年1月6日|米国)
- 【ドラマ】デアデビル(2015年4月10日|米国)
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年7月4日|日本)
- アントマン(2015年9月19日|日本)
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年4月29日|日本)
- 【ドラマ】ルークケイジ(2016年9月30日|米国)
- ドクター・ストレンジ(2017年1月27日|日本)
- 【ドラマ】ジェシカ・ジョーンズ(2017年3月3日|日本)
- 【ドラマ】アイアン・フィスト(2017年3月17日|米国)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年4月10日|日本)
- 【ドラマ】ザ・ディフェンダーズ(2017年8月18日|米国)
- スパイダーマン・ホームカミング(2017年8月11日|日本)
- マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年11月3日|日本)
- 【ドラマ】パニッシャー(2017年11月17日|日本)
- ブラックパンサー(2018年3月1日|日本)
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年4月27日|日本)
- アントマン&ワスプ(2018年8月31日|日本)
- キャプテン・マーベル(2019年3月15日|日本)
- アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年4月26日|日本)
- スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年6月28日|日本)
- 【ドラマ】ワンダヴィジョン(2021年1月15日|世界)
- ファルコン&ウィンター・ソルジャー(2021年3月19日|日米)
- 【ドラマ】ロキ(2021年6月9日|日米)
- 【ドラマ】ブラック・ウィドウ(2021年7月9日|日本)
- シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年9月3日|日本)
- エターナルズ(2021年11月5日|日本)
- 【ドラマ】ホークアイ(2021年11月24日|日米)
- スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2022年1月7日|日本)
- 【ドラマ】ムーンナイト(2022年3月30日|世界)
- ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年5月4日|日本)
- 【ドラマ】Ms.マーベル(2022年6月8日|世界)
- ソー:ラブ&サンダー(2022年7月8日|日米)
- 【短編スペシャル】ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年10月7日|世界)
- 【ドラマ】シー・ハルク:ザ・アトーニー(2022年8月18日|世界)
- ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年11月11日|日米)
- 【短編スペシャル】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル(2022年11月25日|世界)
- アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年2月17日|日米)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年5月3日|日本)
- 【ドラマ】シークレット・インベージョン(2023年6月21日|日米)
- 【ドラマ】「ロキ」シーズン2(2023年10月5日|日米)
- マーベルズ(2023年11月10日|日米)
- 【ドラマ】エコー(2024年1月10日|世界)
アベンジャーズ フェーズ1
アベンジャーズ・シリーズを通してさまざまな場面で登場するメンバーが集まるのがフェーズ1で、アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ホークアイ、ブラック・ウィドウのほか、「S.H.I.E.L.D.」の関係者としてニック・フューリーやマリア・ヒル、フィル・コールソンなどシリーズに欠かせないメンバーの紹介にあたる作品が多いです。
- インクレディブル・ハルク(2008年8月1日|日本)
- アイアンマン(2008年9月27日|日本)
- アイアンマン2(2010年5月26日|日本)
- マイティ・ソー(2011年7月2日|日本)
- キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011年10月14日|日本)
- アベンジャーズ(2012年8月14日|日本)
- 【ドラマ】エージェント・オブ・シールド(2013年9月24日|米国)
インクレディブル・ハルク
(2008年8月1日|日本)
第二次世界大戦中、アメリカ陸軍のロス将軍の実験に志願していたブルース・バナー博士。しかしその実験は失敗し、大量のガンマ線を浴びたブルースは緑色の巨人に変身してしまう。
研究所を破壊し、そのまま逃亡したブルースは政府から追われる立場となる。それから5年。ブラジルで身を潜めていたブルースはジュース工場で働き、「ミスター・ブルー」という人物とネットでやりとりをしながら元の姿に戻る方法を探していた。
ある日、ブルースがけがをした際に出た血液がジュースに混入し、そのまま出荷してしまう。出荷したジュースを飲んだ男性は死亡。遺体からガンマ線の反応があったことを知ったロス将軍は、ブラジルのブルースの居場所を突き止める。
後にキャプテン・アメリカを生み出すことにもなる「兵士強化実験」の事故で緑色の超人ハルクになってしまうブルース・バナーが、同様の能力を手に入れて暴れるアボミネーションを倒し、自身のコントロールを学んでいくストーリー。
エンディングにはアイアンマンのトニースタークが作中に登場したロス将軍に話をする様子が描かれており、S.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリー、アイアンマンからアベンジャーズへスカウトされている様子が分かります。
監督 | ルイ・レテリエ |
製作 | アヴィ・アラッド ゲイル・アン・ハード ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ザック・ペン |
登場人物・俳優・吹き替え | エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハート |
日本国内では若干インクレディブル・ハルクの方が先に公開されましたが、アメリカではアイアンマンの方が先に公開されています。それほど時系列に差は出ないためどちらから見始めても問題ありません。
ハルクの俳優が変更されているため、見なくてもアベンジャーズシリーズを理解することはできます。
ハルクが世間的に忌み嫌われている理由やハルクの生い立ち、キャプテン・アメリカの成り立ちについて触れている部分があるため理解を深めるのに役立ちます。
公開順で言えば一番最初にアイアンマンが世間を騒がせ、S.H.I.E.L.D.のニック・フューリーの目に止まってスカウトされています。
時系列順で言えば、最初にキャプテン・アメリカ・ザ・ファースト・アベンジャーでヒドラとの戦いが始まり、その後のことはドラマ「エージェント・オブ・シールド」で深く語られています。
時系列2番目の「キャプテン・マーベル」を見ると、なぜニック・フューリーが積極的「S.H.I.E.L.D.」を運営してパワーのある者を集めているのか理解が深まります。
アイアンマン
(2008年9月27日|日本)
巨大な軍需産業会社スターク・インダストリーズの社長であるトニー・スタークは、ある日親友を訪ねてやってきたアフガニスタンでテロ組織テン・リングスに襲われてしまう…。
テン・リングスは、スターク製の兵器を使っていた…!トニーはテロ組織に拉致されたものの、同じく捕虜として捕まっていたインセン博士とともに密かに洗練されたアーマーを開発した。
その後なんとかアメリカに帰国できたスタークは、社の軍需産業からの撤退を発表するとともに、密かに自身が開発したアーマーを装着し、テロとの戦いに身を投じていく。彼こそがアイアンマンだった!
時系列順で1番目の「キャプテン・アメリカ・ザ・ファーストアベンジャー」で登場するハワード・スタークの息子「トニー・スターク」がアイアンマンになるまでの過程が描かれた作品です。
親の世代から続く兵器産業、その生産物を持つテロリストに狙われて大怪我を負い、心臓を守るためにありあわせのものでアーク・リアクターを生み出し、ヒーローとして心を成長させていくストーリーです。
変形するスーツを身につけて戦う様子はロマンあふれる要素で、MARVELの代表とも言える存在になっています。
見どころはいくつもありますが、テロ組織に囚われたトニー・スタークが防護スーツを作って脱出をする際の戦闘もなかなか見ものです。
その時の経験から本格的にアイアンマンスーツ制作に注力し、強さに溺れる様子が描かれています。
自身で作ったスーツでテロ組織を攻撃する暴走気味のヒーローというような描写も爽快ですが、だんだんとスーツが形になっていく様子が見れたのも世の男子たちを虜にした要素でしょう。
ナルシストでプレイボーイだった資産家のボンボンが、正義感を持って平和のために戦おうと心変わりしてすぐさま行動に移す様子は圧巻です。
エンディングでは、アイアンマンスーツを作って、敵も倒して勝利したあとに、秘密の組織「S.H.I.E.L.D.」の長官ニック・フューリーからスカウトされ、未知の世界に誘われていく展開も鳥肌モノです。
アイアンマン2
(2010年5月26日|日本)
スタークが自身がアイアンマンであることを公表してからも、彼はアーマーのマーク4を身に着け、世界各地の紛争地域をまわりその解決に尽力していた。
しかしそんなスタークの気持ちとは裏腹に、政府はマーク4を兵器とみなし、引き渡すように要求してくる…。要求を拒否したスタークだったが、彼の体はアーマーの動力源であるアーク・リアクターのパラジウムの影響でボロボロになってしまっていた…!
さらにそんなスタークを逆恨みする人物が、スタークのアーマーと同じようなアーク・リアクターでスタークを襲ってきて…?!絶体絶命のアイアンマンはどうするのか?!
トニースタークがアイアンマンであることを公言してからのアイアンマンとしての役割に苦悩する様子が描かれている回です。
イワンという強敵の登場、ブラック・ウィドウとの出会い、ペッパー・ポッツを会社の経営者に押したて、政府にスーツを接収されそうになるなど、悩みのタネが増えていきます。
さらにジャスティン・ハマーの策略によりアイアンマンスーツに似たウォーマシンが作られ、アーク・リアクターとアイアンマンスーツの悪用を防ぐために命をかけて戦う展開です。
アベンジャーズシリーズにおいて欠かせないブラック・ウィドウの登場、エンディングにはフィル・コールソンがマイティ・ソーのムジョルニアを調べている様子などが描かれている。
さらに、トニースタークの父親ハワード・スタークの秘密、「S.H.I.E.L.D.」との関係などが明らかになり、ヒーロー「アイアンマン」としての大変さに加えて、世界の舞台裏がだんだんと顔を見せ始める展開は見ものです。
アイアンマンスーツを着て戦う2人目の一般人ヒーローとして、ローディーも大々的に活躍しストーリーが盛り上がっていく回です。
マイティ・ソー
(2011年7月2日|日本)
時は遡ること、西暦の965年。 アスガルドの軍団は地球を守るために激しい戦いを繰り広げ「箱」を奪うことに成功。
しかしその後、自らの傲慢さゆえにオーディンの怒りを買ったソーは地球に追放されることに。自らの力を取り戻そうとするソーと地球征服を目論む闇の軍勢との戦いが始まる!
果たしてソーは真のヒーローとしての力を尊厳を取り戻せるのか?そして、常に兄に対して激しい嫉妬心や劣等感をいただくロキとの対決にも目が離せない。
クリス・ヘムズワース演じるマイティ・ソー、トム・ヒドルストン演じるロキが登場し、俳優としての急成長を遂げた作品。
アスガルドに住むマイティ・ソーが力を奪われてミッドガルド(地球)に飛ばされ、再びムジョルニアを使えるように認めてもらうために奮闘するストーリー。
「S.H.I.E.L.D.」の存在がはっきりと描かれており、アベンジャーズシリーズの公開順の中では最初に描かれた人類よりも優れた技術を持つ地球外のヒーローです。
監督 | ケネス・ブラナー |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | アシュリー・エドワード・ミラー ザック・ステンツ ドン・ペイン |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン、ステラン・スカルスガルド、コルム・フィオール、ジェイミー・アレクサンダー、レイ・スティーヴンソン、イドリス・エルバ、カット・デニングス、浅野忠信、クラーク・グレッグ、レネ・ルッソ、アンソニー・ホプキンス |
マイティ・ソーと恋に落ちたジェーン、少し変わった学者セルヴィグ博士が登場し、マイティ・ソーシリーズで何度も再登場します。
また、ロキが王位につこうとする仕草、裏切りやいたずらなどを行う様子も描かれ、完全に強大な力を持つ異世界の住人が地球というちっぽけな星で暴れまわるようなシーンも多く圧巻。
北欧神話の神々の名を冠する者たちが登場し、宇宙物理学や先進技術、「S.H.I.E.L.D.」の技術を持ってしても敵わないヒーローが味方であることが明確になりつつ、同様に敵にもなりうるという脅威が描かれた作品でもあります。
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
(2011年10月14日|日本)
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」は、マーベル・コミックの人気ヒーローを実写映画化したアクションアドベンチャーです。
古株のヒーロー「キャプテン・アメリカ」を主人公に据えたアクション大作で、彼の成り上がりと戦いを描いています。また、この作品は後の「アベンジャーズ」シリーズにも繋がる重要な作品で、マーベル・シネマティック・ユニバースの一部として位置づけられています。
兵士強化実験の成功者であるキャプテン・アメリカとも呼ばれるスティーブ・ロジャースの生い立ちや成長、ヒドラとの戦いが描かれており、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」と重ねてみると色々と発見もある重要な作品。
キャプテン・アメリカがアベンジャーズにあとから参戦する理由や兵士強化実験、アベンジャーズ創設の理由などにも触れており、エージェント・カーター、バッキー・バーンズ、ハワード・スタークも登場するアベンジャーズの前日譚に当たる展開です。
監督 | ジョー・ジョンストン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・エヴァンス、トミー・リー・ジョーンズ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ヘイリー・アトウェル、セバスチャン・スタン、ドミニク・クーパー、トビー・ジョーンズ、ニール・マクドノー、デレク・ルーク、スタンリー・トゥッチ |
第二次世界大戦中に強大な力を求めて四次元キューブを手に入れるナチス(ヒドラ)、スーパーソルジャーとなった唯一のヒーローとしての活躍する。
最終的には敵組織が作った四次元キューブのエネルギーを動力として飛行する作中当時の最先端戦闘機ワルキューレ内でレッドスカルと対峙し、アメリカの土地を守るために戦闘機ごと北極の海に沈むという悲しい展開。
しかし、スーパーソルジャーとなったキャプテン・アメリカは氷漬けになった程度では死なずに70年間眠り続け、「S.H.I.E.L.D.」により発見されアベンジャーズに本格的に参加することになります。
ハワード・スタークの若い頃からの知人でもあり、後に登場するウィンター・ソルジャーなどアベンジャーズシリーズの重要な局面に関わるのがスティーブ・ロジャースで、本作品を見ればその重要性が伝わるでしょう。
アベンジャーズ
(2012年8月14日|日本)
故郷アスガルドと地球の征服をもくろむロキ。地球では、無限のエネルギーを持つ「四次元キューブ」が研究されていたが、異次元ワームホールが出現してしまい、そこからロキが現れてキューブを奪ってしまう。
S.H.I.E.L.Dの長官フューリーは、地球の危機を救うべく、ヒーロー達を集結させ「アベンジャーズ」を結成したが、メンバーたちはそれぞれが互いの考えに同意できず、一つにまとまることができなかった。
そんな中、ロキを捕獲することに成功したが、ロキはキューブを安定させるイリジウムを奪って逃亡する。ロキに立ち向かい命を落としたS.H.I.E.L.Dエージェントのコールソンのために、アベンジャーズのメンバーたちは一致団結してロキを倒すことを誓う。
アスガルドを追放されたロキとチタウリが共謀して、地球にある四次元キューブを強奪、マイティ・ソーも協力してキャプテン・アメリカ、ハルク、アイアンマン、ホークアイ、ブラック・ウィドウ、「S.H.I.E.L.D.」のヘリキャリアなどを駆使して異次元からやってくるチタウリからの攻撃を迎え撃つストーリー。
ロキがサノスから受け取ったマインド・ストーンの力を持つ杖で人々を操るなど厄介な敵が多く、世界を巻き込む大規模な防衛戦が描かれています。
監督 | ジョス・ウェドン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ジョス・ウェドン |
登場人物・俳優・吹き替え | ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、トム・ヒドルストン、クラーク・グレッグ、コビー・スマルダーズ、ステラン・スカルスガルド、サミュエル・L・ジャクソン |
これまでに登場したアイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカが大活躍するほか、世の男子たちの心を奪った巨大なヘリキャリア、チタウリの異次元空間からの攻撃と巨大宇宙船などが登場します。
ストーリーを紐解くと、マイティ・ソーとロキの兄弟喧嘩に地球が巻き込まれているような状態で、神々の兄弟喧嘩のやばさ、それに対抗する人類とヒーローたちという構図で派手な演出やCGが使われています。
この「アベンジャーズ」の戦いが今後のシリーズに大きく影響しており、「アベンジャーズ エンドゲーム」で一通りの戦いが終わるまでは同様の大規模で派手なアクションや戦闘、近未来の戦闘機やハイテク技術、魔法のようなテクノロジーが登場します。
アベンジャーズのメンバーの心をひとつにまとめあげたのが彼らと最初に触れ合うことの多かったフィル・コールソンで、ヘリキャリア内でロキに刺されて死んだことにされてしまいます。
コールソンの死を聞いたヒーローたちが一致団結して戦うようになってくれたため、コールソンの功績は絶大です。視聴者の間でも人気が高かったコールソンのその後は「エージェント・オブ・シールド」で色濃く描かれています。
【ドラマ】エージェント・オブ・シールド
(2013年9月24日|米国)
全世界を震撼させた“アベンジャーズの戦い”の後、国際平和維持組織シールドは、より一層世界の監視を強め、宇宙からの侵略者や超人から一般市民を守ることを使命に活動していた。
そして、死んだと思われていたエージェントのコールソンを復職させ彼の特命チームを作り、全世界で起こる事件の調査解決に向かわせる…。
映画「アベンジャーズ」で死亡したとされるフィル・コールソンがニック・フューリーにかわり「S.H.I.E.L.D.」の長官として「S.H.I.E.L.D.」を率いていくストーリー。
世界の表舞台で華々しく世界を救うヒーローの影にいつも存在し、さまざまな脅威から地球を守るのが役目でヒドラだけでなく、異星人も相手に先進技術を駆使し、時空を超えて活躍する様子が描かれています。
製作総指揮 | ジョス・ウェドン、ジェド・ウェドン、モーリサ・タンチャローエン、ジェフリー・ジャクソン・ベル、ジェフ・ローブ |
登場人物・俳優・吹き替え | クラーク・グレッグ、ミン・ナ・ウェン、ブレット・ダルトン、クロエ・ベネット、イアン・デ・カーステッカー、エリザベス・ヘンストリッジ、ニック・ブラッド、エイドリアンヌ・パリッキ、ヘンリー・シモンズ、ルーク・ミッチェル、ジョン・ハナー、ナタリア・コルドバ=バックリー、ジェッフ・ウォード |
見どころはインヒューマンズと呼ばれる能力者で、クリー人の残したテリジェンクリスタルで覚醒するクリー人の作り出した能力者の子孫が、その能力を使って戦うアクションは見ものです。
シーズン前半はヒドラと「S.H.I.E.L.D.」の直接対決のような姿勢が多くありましたが、シーズン後半になると話はほとんどが宇宙にいき、時間と空間を超越していく展開になっておりかなり世界観のぶっとんだストーリーになっています。
「マイティ・ソー ダーク・ワールド」のレディシフの登場、ニック・フューリーやマリア・ヒルの登場など映画と関係のある人物も見られるため、ストーリーの補完、背景を知るのに少し役立つ作品です。
1話約45分、1シーズン約22話、シーズン6とシーズン7はそれぞれ13話、全部で7シーズン累計132話(約99時間)という長編ドラマなので、全編通してみるにはそれなりの覚悟が必要です。
アベンジャーズ フェーズ2
アイアンマン3からアントマンまでの作品がフェーズ2として分類されており、アベンジャーズにおけるインフィニティ・ストーンの秘密が少しずつ解き明かされていく様子と宇宙規模のトラブルに巻き込まれている事が明かされます。
先進的な技術、宇宙規模の話、インフィニティ・ストーンを取り込んだ人工生命体であるジャービスの誕生などが見どころです。
- アイアンマン3(2013年4月26日|日本)
- マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2014年2月1日|日本)
- キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014年4月19日|日本)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年9月13日|日本)
- 【ドラマ】エージェント・カーター(2015年1月6日|米国)
- 【ドラマ】デアデビル(2015年4月10日|米国)
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年7月4日|日本)
- アントマン(2015年9月19日|日本)
アイアンマン3
(2013年4月26日|日本)
アべンジャーズの戦いから1年が経過していたが、スタークはその影響から不眠症やパニック障害を患っており、一心不乱にアーマーを開発する日々を過ごしていた。
常にアーマーを持ち歩かなくては落ち着かない異常な状況に陥っていたのだ…。そんななか、アメリカ国内ではマンダリンが率いるテロ組織テン・リングスによるテロ行為が問題視されていた。
そんな最中、世界転覆を企むマンダリンの攻撃を受け、すべてを奪われたスターク。彼はアイアンマンとして最後で最大の戦いへと身を投じていく!果たしてアイアンマンはどんな結末にたどり着くのか?!
人間の脳のみ使用領域を活性化させてスーパーパワーを手に入れる研究をしていたキリアン、マンダリンと呼ばれる爆弾テロ組織を相手にアイアンマンと仲間たちが命をかけた戦いに挑むストーリー。
ここまでの激しい戦闘の日々を乗り越えて、ペッパーも回復し、トニーとの関係も深まり、トニースタークの心臓も治療されスーツなしでも生きられるようになるというトニースタークの成長が描かれています。
アベンジャーズのチタウリとの戦いでトラウマを負うアイアンマンがその苦悩を乗り越えるまでのストーリー。
監督 | シェーン・ブラック |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ドリュー・ピアース シェーン・ブラック |
登場人物・俳優・吹き替え | ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、ガイ・ピアース、レベッカ・ホール、ステファニー・ショスタク、ジェームズ・バッジ・デール、ジョン・ファヴロー、ベン・キングズレー |
1作目の「アイアンマン」と「アイアンマン3」で登場するテン・リングスの紋章が登場していますが、この成り立ちや秘密が映画「シャン・チー テン・リングスの伝説」で明かされることになります。
「アイアンマン3」は、たくさんのアイアンマンスーツが登場することも魅力のひとつですが、未知の強敵、トニー・スタークの過去の傲慢さが招いた事象の清算がひとつのテーマになっています。
時折自業自得とも思える場面もありますが、田舎町で出会った子どもとのやり取りなどもあって、アイアンマンが心を変えていく様子も描かれていました。
未知との遭遇、未知の敵との戦闘がまだまだ終わらない事が示唆されています。
マイティ・ソー/ダーク・ワールド
(2014年2月1日|日本)
アベンジャーズの戦いから1年、ソー(クリス・ヘムズワース)の義弟ロキ(トム・ヒドルストン)はアスガルドの地下牢に収監されており、ソーは世界の紛争を防ぐため戦いに出ていた。
その頃、地球では重力が乱れるという不可解な現象が発生し、ソーの恋人ジェーンはロンドンで研究チームらと共に原因究明にあたっていた。
だがその時銀河の征服を企んでいる地球外生命体「ダークエルフ」に遭遇し、重力を狂わせていたダークエルフの力を身体に取り込んでしまう。その異変に気付いたソーはジェーンをアスガルドへ連れ帰る。その頃、遠く離れた銀河系にいるダークエルフの支配者マレキスもジェーンの力に気付き…
マイティ・ソーが惑星直列で生じる戦争を鎮める日々を過ごす中、地球のジェーンがエーテルの力を吸収してしまう。
ジェーンを救うためにマイティ・ソーが、さまざまな犠牲を払いながら奮闘するストーリー。
再び北欧神話に登場するような神と異星人の戦いが起こり、地球が巻き込まれる展開です。
監督 | アラン・テイラー |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | クリストファー・ヨスト クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン、アンソニー・ホプキンス、ステラン・スカルスガルド、イドリス・エルバ、クリストファー・エクルストン、アドウェール・アキノエ=アグバエ、カット・デニングス、ジェイミー・アレクサンダー、レイ・スティーヴンソン、ザッカリー・リーヴァイ、浅野忠信、レネ・ルッソ |
マイティ・ソーの登場、マイティ・ソーの母親の死、マイティ・ソーがジェーンときちんと向き合う様子なども描かれ、深い悲しみを感じるシーンも多いです。
本作で出てくるエーテルという存在が、1作目の「アベンジャーズ」でロキが使用した杖のストーンと同等の存在で複数あるインフィニティ・ストーンの脅威を示した作品でもあります。
また、エンディングではエーテルを辺境の「ノーウェア」に預けに行く様子も描かれており、のちの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の内容と重なっていきます。
イギリスのロンドン・グリニッジにある旧王立海軍大学でのマイティ・ソーとマレキスとの激しい戦いがあったのも印象的でした。
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
(2014年4月19日|日本)
現在スティーブ・ロジャースは謀報機関S.H.I.E.L.Dにおりニック・フューリーの下で任務にあたっていた。いつものように訓練をしていたスティーブはある出来事があり、退役省に所属するサムと親しくなる。今の環境になじめないスティーブにとってサムが唯一の友達となった。
そんな中、「海賊に乗っ取られたS.H.I.E.L.Dの船の奪還せよ」という新たな指令が入り、ナターシャ・ロマノフと共に現場へと向かった。
スティーブのいつもの活躍により人質は無事に救出。だがナターシャはフューリーからの指令によって何やらデータを抜き出す作業をしている…。フューリーの思惑とは一体…?!
第二次世界大戦中から続く「S.H.I.E.L.D.」とヒドラの戦いが明るみになり、「S.H.I.E.L.D.」内部にヒドラのスパイが大量に入り込んでいる状況…。
キャプテン・アメリカの親友で死んだはずのバッキー・バーンズの登場、ヘリキャリアの崩壊なども描かれています。
また、エンディングでは後にスカーレット・ウィッチとなるワンダ・マキシモフも登場し、人と人の戦い、戦争のその後が描かれています。
監督 | アアンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、コビー・スマルダーズ、フランク・グリロ、エミリー・ヴァンキャンプ、ヘイリー・アトウェル、ロバート・レッドフォード、サミュエル・L・ジャクソン |
ドラマ「エージェント・オブ・シールド」を見るとヒドラのしぶとさや、暗躍する様子がはっきりと描かれています。
映画のみを見ている人にとっては「S.H.I.E.L.D.」の組織内部にヒドラが大量に潜伏している様子が明らかになったのは衝撃でしょう。
信じていた仲間が敵で、誰が味方なのか分からなくなる血の気の引くような恐怖が描かれています。
本作ではキャプテン・アメリカとファルコン(サム)、ブラック・ウィドウのナターシャ、ニック・フューリー、マリア・ヒルなどが活躍します。
ファルコンはキャプテン・アメリカの最新作でも登場する重要な役目があり、この作品が初登場となります。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
(2014年9月13日|日本)
幼い頃に地球から拐われた過去をもつ、宇宙をまたにかける冒険家のピーター・クイル。彼はある日、巨万の富欲しさにパワー・ストーンの「オーブ」を盗んだ。
しかし、それは宇宙の破壊を目論むヴィランのロナンと、宇宙の希少なものを集めるコレクターが狙っていた代物だった。 「オーブ」を欲する者たちに追われ、ついには刑務所に収容されてしまうピーターだが、彼はそこで出会った凶悪犯4人と手を組み脱獄する。
「オーブ」の真の力を知ったピーターは、4人を説得し、銀河を救うための宇宙最凶チーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を立ち上げる。
MARVELにおいて最初に宇宙の一般的な生活や海賊の様子を描いた作品で、世界観を大きくしたタイトルです。
人と神のハーフであるスターロード、しゃべるアライグマ、意思疎通のできる木のモンスター、肌が緑色や青色の異星人女性、怪力のドラックスが集まって、お互いの共通の目標に向かって奮闘するストーリー。
あちこちにコメディ要素もあり、宇宙の広さとやばさを実感できる内容です。
監督 | ジェームズ・ガン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ジェームズ・ガン ニコール・パールマン |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、リー・ペイス、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ジャイモン・フンスー、ジョン・C・ライリー、グレン・クローズ、ベニチオ・デル・トロ |
アベンジャーズシリーズの重要なインフィニティ・ストーンを含んだオーブをあっさりと盗み出したスターロード(ピーター・クイル)、賞金稼ぎのグルートとロケット、パワー特化のドラックス、ガモーラが集まって、サノスの部下ロナンと戦うストーリー。
最終的に多くの人々を救った海賊あがりのピーター・クイル一行は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を名乗って陽気でノリノリな活動を続けることになります。
個性豊かなメンバーが集まって、インフィニティ・ストーンを巻き込む戦いを始めるストーリーで、アベンジャーズシリーズにおいては異色ですが、ロキに続いてストーンの強大な力を見せてくれた作品でもあります。
【ドラマ】エージェント・カーター
(2015年1月6日|米国)
第二次世界大戦中、ヒドラとの死闘により、キャプテン・アメリカは消息を絶った。エージェントのペギー・カーターは、キャプテン・アメリカと共に戦い、敵を倒したが、最愛の人を失った…。
時は1946年のニューヨーク。彼女の勤め先はアメリカ随一の秘密諜報機関SSR。しかし戦争が終わった今、雑用担当の閑職に就かされていた。
そんなある日、戦友のハワード・スタークから秘密の任務を依頼される。彼女はスタークの執事エドウィン・ジャーヴィスの協力を得て、SSRには内密の独自捜査を開始する。
映画「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」に登場したエージェント・カーターと彼女のその後を描いたドラマ作品。
仕事の現場において、まだ女性の社会的地位が低かった頃の様子も描かれ、屈強な男性でさえもギッタギタに叩きのめすような強い女性もテーマにされています。
キャプテン・アメリカと親交が深かった人物としてハワード・スタークやその執事エドウィン・ジャービスなども登場。
製作総指揮 | タラ・バターズ、ミシェル・ファゼカス、クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー、クリス・ディンゲス、ケヴィン・ファイギ、ルイス・デスポジート、アラン・ファイン、ジョー・カザーダ、スタン・リー、ジェフ・ローブ |
登場人物・俳優・吹き替え | ヘイリー・アトウェル、ジェームズ・ダーシー、エンヴェア・ジョカイ、チャド・マイケル・マーレイ、シェー・ウィガム、ドミニク・クーパー |
アベンジャーズを生み出した「S.H.I.E.L.D.」の前身「SSR(Strategic Scientific Reserve|戦略科学予備軍)」に所属するエージェント・カーターとその仲間の様子が描かれています。
アベンジャーズシリーズの映画やドラマで、過去にタイムスリップするようなシーンと深い関わりがあります。
キャプテン・アメリカ亡き後のペギー・カーターの活躍、男性社会の中でも負けじと、モラハラな男たちと悪の組織と社会そのものと戦う様子がクールに演出されています。
【ドラマ】デアデビル
(2015年4月10日|米国)
欲望渦巻くニューヨークのスラム街“ヘルズ・キッチン”。幼い頃に事故で失明したマット・マードックは、残された感覚を鍛え、超人的といえる力を身につけた。
昼は盲目の弁護士として、親友と開業した法律事務所で法の下に正義を追求し、夜は覆面の男として、法では裁けない裏社会と闘う中で、街を操ろうとする強大な敵と対峙することとなる…。
自らの行動は正義なのか、それとも暴力衝動にすぎないのか?盲目のクライムファイターが、孤独と矛盾を抱きながらも、巨悪へと迫る、マーベルが放つ、闇を切り裂くリアルなアクション。
アベンジャーズの映画シリーズや最近のドラマではあまり触れられていませんが、「ザ・ディフェンダーズ」や「シー・ハルク」、「スパイダーマン」などにしれっと登場する盲目の弁護士で、ヒーローを陰ながら支えるヒーローの一人です。
盲目ながら敵をバシバシ倒していくハンデに負けない姿勢に、彼の強さや人柄が表れています。
アベンジャーズシリーズでは本筋からは外れますが「シー・ハルク」の彼氏として登場するため見直してみるのも良いでしょう。
製作総指揮 | スティーヴン・S・デナイト、ドリュー・ゴダード、ジェフ・ローブ、アラン・ファイン、ジョー・カザーダ、スタン・リー |
登場人物・俳優・吹き替え | チャーリー・コックス、デボラ・アン・ウォール、エルデン・ヘンソン、ロザリオ・ドーソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アイェレット・ゾラー、ボブ・ガントン、トビー・レナード・ムーア、ヴォンディ・カーティス=ホール |
アベンジャーズが表舞台でチタウリと派手に戦ったあと、スラム街となったエリアで戦う隠れたヒーロー。
ニューヨークの「ヘルズ・キッチン」周辺で、昼は弁護士、夜はデアデビルとして盲目の代償として手に入れた力を駆使して悪と戦うヒーローです。
盲目の武術家スティックの影響は大きく、法律でさばけない悪を彼の手で直接裁くという勧善懲悪ストーリー。
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
(2015年7月4日|日本)
キャプテン・アメリカの宿敵である悪の秘密結社ヒドラ。その残党のリーダーであり科学者のバロン・ストラッカーはロキの杖を使い、人体実験を行っていた。
ヒドラの悪行を突き止めたアベンジャーズたちは東欧ソコヴィアの研究施設を襲撃するが、ストラッカーは人体実験によって超能力を身に着けた改造人間の双子、ワンダとピエトロを解き放つ。
アイアンマンはワンダによって、アベンジャーズたちが最強最悪の宿敵サノスとの戦いに敗れて全滅する幻覚を見せられる。
ロキの杖を調査し、杖の中に人工知能を発見したアイアンマンは、これを平和維持システム「ウルトロン」として誕生させる計画を立てる。
アベンジャーズがソコヴィアに生き残っているヒドラの残党を討伐する所から始まり、ロキの杖に備え付けられていたマインド・ストーンの影響で、AI・ジャービスが破壊されアイアンマンスーツを自ら改造したウルトロンが生まれてしまいます。
ワンダ・マキシモフの登場、ヴィブラニウムの奪い合い、マインド・ストーンを身に宿した「ジャービス」の誕生もある濃密な作品。
本作でアベンジャーズにワンダ・マキシモフとジャービスという桁違いに強いヒーローが参戦することになります。
監督 | ジョス・ウェドン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ジョス・ウェドン |
登場人物・俳優・吹き替え | ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ドン・チードル、アーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、コビー・スマルダーズ、アンソニー・マッキー、ヘイリー・アトウェル、イドリス・エルバ、リンダ・カーデリーニ、ステラン・スカルスガルド、キム・スヒョン、トーマス・クレッチマン、アンディ・サーキス、ジェームズ・スペイダー、サミュエル・L・ジャクソン |
トニー・スタークの研究、未知のストーン、世界各国のさまざまな技術があっさり登場し、マインド・ストーンの力によってウルトロンが生まれ、地球を滅ぼそうとするよくあるAIの暴走ストーリーです。
戦うロボや大量に登場するメカ、マイティ・ソーも駆け付け、ホークアイ、ブラック・ウィドウ、ワンダ・マキシモフとピエトロ・マキシモフの共闘はロマンがあります。
ヒドラの研究によって生み出されたスーパーパワーを持つ2人が人々のために奮闘する成長ぶりは涙ぐましく、結末に哀しさややるせなさ、虚無感を生むストーリーです。
テクノロジーやパワーの暴走の脅威を世間に知らしめてしまった回でもあり、ソコヴィア協定はアベンジャーズに大きな禍根を残します。
アントマン
(2015年9月19日|日本)
舞台は「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」から数か月後の世界。主人公のスコット・ラングは、あることから仕事を失い養育費が払えなくなり、最愛の娘に会うこともできなくなっていた。
そんな彼に謎のハンク・ピムという人物から、身長を1.5㎝まで縮小できるというスーツをみにつけ「アントマン」になるようにというオファーがあった。
このスーツを身に着けると昆虫のような大きさで、弾丸のようなパワーを持つことができ、敵を翻弄しつつ一撃を食らわせることが可能に。娘のために渋々ヒーローの訓練を受け、ある時ミッションが与えられ…。
元々は泥棒を稼業にしていた人物がアントマンのスーツを使用して足を洗いヒーローへと上り詰めていくストーリー。
アリほどのサイズになったり、等身大になったりできる特別なスーツを使いこなすアントマンが、解明されそうになっている身体縮小技術を守るためにピム博士と協力していく展開。
小さなアリや羽アリと協力していく様子や、アリを従えてミッションをこなす様子も描かれ、虫が嫌いな人には苦手な作品かもしれませんが、従順なアリはかわいらしいものです。
監督 | ペイトン・リード |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | エドガー・ライ ジョー・コーニッシュ アダム・マッケイ ポール ・ラッド |
登場人物・俳優・吹き替え | ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、コリー・ストール、ボビー・カナヴェイル、マイケル・ペーニャ、ティップ・“T.I.”・ハリス、アンソニー・マッキー、ウッド・ハリス、ジュディ・グリア、アビー・ライダー・フォートソン、デヴィッド・ダストマルチャン、マイケル・ダグラス |
「アベンジャーズ エンドゲーム」で重要な鍵を握るアントマンの最初の作品。
体が大きくなったり小さくなったりすることと、その縮小技術を活用した戦闘、大量のアリを従えて活躍する様子や泥棒稼業の仲間たちと協力して法で裁けない悪者をこらしめる様子が、コメディ要素を交えて描かれているのが魅力。
まともな大人とは言えない暮らしぶりながらも娘のことは大切に考えていて、やるときはやる男らしさ、ユーモアセンスも備えた異色のヒーローです。
アベンジャーズ フェーズ3
アベンジャーズ・シリーズの中で映画、ドラマともに公開された作品がとても多く、ドクター・ストレンジ、スパイダーマン、ブラックパンサーがアベンジャーズに参戦し、「アベンジャーズ エンドゲーム」までを描いているのがフェーズ3です。
アベンジャーズとサノスの戦いに終止符が打たれるため、ひとまずストーリーの山場は迎えますが、その後もヒーローたちの活躍が描かれていきます。
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年4月29日|日本)
- 【ドラマ】ルークケイジ(2016年9月30日|米国)
- ドクター・ストレンジ(2017年1月27日|日本)
- 【ドラマ】ジェシカ・ジョーンズ(2017年3月3日|日本)
- 【ドラマ】アイアン・フィスト(2017年3月17日|米国)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年4月10日|日本)
- 【ドラマ】ザ・ディフェンダーズ(2017年8月18日|米国)
- スパイダーマン・ホームカミング(2017年8月11日|日本)
- マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年11月3日|日本)
- 【ドラマ】パニッシャー(2017年11月17日|日本)
- ブラックパンサー(2018年3月1日|日本)
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年4月27日|日本)
- アントマン&ワスプ(2018年8月31日|日本)
- キャプテン・マーベル(2019年3月15日|日本)
- アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年4月26日|日本)
- スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年6月28日|日本)
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
(2016年4月29日|日本)
アベンジャーズは世界各地の平和のために戦い続けているが、過去のテロの鎮圧の際に、ワンダ・マキシモフがラムロウの放った爆弾をコントローズできず、民間人のいるビルで多くの犠牲者を出してしまった。
このことで世間ではアベンジャーズを危険視する声が上がり、各国政府はアベンジャーズを国際連合の管理下に置こうと「ソコヴィア協定」を結ぼうとする。
過去の失敗を深く反省している政府寄りの人間たちは協定に賛同することにするが、スティーブは正義を自分で判断することができなくなると考え反対する。そして賛成派と反対派で対立することになり…
ヒドラとの戦いが続く中、市民に被害が出てしまったことがきっかけでソコヴィア協定によりアベンジャーズが国際連合管理下に置かれるかどうか話し合われる。
しかし、キャプテン・アメリカ、ファルコン、ワンダがこれに反対しアベンジャーズが分裂する。
ワカンダの国王が暗殺され、ブラックパンサーとなるティ・チャラ、ウィンター・ソルジャーで登場したバッキー・バーンズなども現れてメンバーを混乱の渦に巻き込んでいく展開。
監督 | アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、ドン・チードル、ジェレミー・レナー、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、エミリー・ヴァンキャンプ、マリサ・トメイ、トム・ホランド、フランク・グリロ、マーティン・フリーマン、ウィリアム・ハート、ダニエル・ブリュール |
終始仲間割れや仲間同士の殴り合いなどシリアスで悲しい展開が多いですが、アベンジャーズに関係するほとんどのメンバーや舞台の多くが揃った回でもあります。
ソコヴィアでのウルトロンの1件はトニー・スタークにも責任があり、それを感じているトニーは協定に署名します。
しかし、ヒドラとのやりとりやスパイ行為などに直接触れているキャプテン・アメリカからすれば、ヒーローを束縛しアベンジャーズを分断させるかのような動きには賛同できないにも理解でき、視聴者もどちらを認めるべきか決めがたい展開になっています。
【ドラマ】ルークケイジ
(2016年9月30日|米国)
舞台はニューヨークのハーレム。ある事件の後、ルーク・ケイジは目立たぬよう知人のもとに身を寄せ、ひっそりと暮らしていた。
しかし、ハーレムに君臨するギャングのボスのひとり、コットンマウスに命を狙われた若者を助けたことから、思いも寄らぬ事件に巻き込まれ、彼らと対峙することに。 そしてハーレムの正義のために戦うことを余儀なくされたルークは、葬り去ったはずの自分の過去と向き合うことになっていく…。
超人的な怪力、銃弾も刃も効かない強靭な身体を持つヒーローで原作ではハルクに並ぶ超人で、かなりの有名キャラ。
ニューヨークのハーレムで平穏な暮らしを得るために悪と戦う元囚人で、更生と成長、悪を支配するために自らが悪の頂点に立つなど異色のヒーローとして描かれています。
製作総指揮 | Charles Murray、Paul McGuigan (1×01 only)、Cindy Holland、Allie Goss、Alison Engel、Kris Henigman、Alan Fine、スタン・リー、ジョー・カザーダ、Dan Buckley、Jim Chory、ジェフ・ローブ、Cheo Hodari Coker |
登場人物・俳優・吹き替え | マイク・コルター、マハーシャラ・アリ、シモーヌ・ミシック、テオ・ロッシ、エリック・ラレイ・ハーヴェイ、ロザリオ・ドーソン、アルフレ・ウッダード、ガブリエル・デニス、ムスタファ・シャキール、ジェシカ・ヘンウィック |
シーズン1では、ダイヤモンドバックを名乗るウィリス・ストライカーとの対決、シーズン2では、ブッシュマスターとの対決が描かれています。
自身の過去の友人との戦いと決別、自身と同等の強さを持つものとの戦いに勝利して見えた新しい世界でルーク・ケイジの生き方に変化が表れます。
MARVELの世界観としては一般人を超人にする「超人血清」のような実験がまだ行われている事が示され、ジェシカ・ジョーンズやデアデビルとの関係性についても少し触れられている作品で「ザ・ディフェンダーズ」につながるドラマです。
ドクター・ストレンジ
(2017年1月27日|日本)
天才医師であるストレンジはある日、車の事故を起こしてしまい両手麻痺の状態に陥ってしまう。医師として再起不能となったストレンジはリハビリ中に、奇跡的な回復をしたパングボーンという男に話を聞く。
男の助言によって出会ったエンシェント・ワンは、魂の力でパンクボーンを治したという。それを信じないストレンジにエンシェント・ワンは神秘体験をさせる。前言を撤回し、弟子入りを頼むストレンジだが、それをあっけなく断るエンシェント・ワン。
しかし修行僧モルドの説得があり、ストレンジの弟子入りを許可する。こうしてエンシェント・ワンの弟子になったストレンジは、トレーニングを重ね、驚くべき能力を発揮していく。
天才外科医が交通事故により医師から魔術師に転身し、ヒーローとして活躍するまでを描いた作品。
科学技術や物理学を元にしたこれまでの要素とはうってかわって、マルチバース、魔術といった要素が加えられたタイトル。
ドクター・ストレンジはアベンジャーズシリーズにおいて若手の支えや教育、サポートを担うような側面もあり、傲慢でナルシストだった彼が自分と向きあい頼れる大人になるまでの成長も描いた前日譚的な作品。
監督 | スコット・デリクソン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | スコット・デリクソン ジョン・スペイツ C・ロバート・カージル |
登場人物・俳優・吹き替え | ベネディクト・カンバーバッチ、キウェテル・イジョフォー、レイチェル・マクアダムス、ベネディクト・ウォン、マイケル・スタールバーグ、ベンジャミン・ブラット、スコット・アドキンス、マッツ・ミケルセン、ティルダ・スウィントン |
医師から魔術師になる段階でも、ドクター・ストレンジが類稀なる努力の天才でもあることが明らかになります。
寝る間も惜しんで勉学に励み、ボロボロになっても訓練を行う様子が描かれていました。単に生まれ持った力ではなく、自身で努力して勝ち取った能力を生かす点はアイアンマンと似ている所があります。
魔術を悪用する勢力との戦い、訓練の中で魔法演出が多く見受けられ、これまでのアベンジャーズとは少し変わった展開でした。
肉弾戦、ハイテクを駆使した戦いというよりも魔法をぶつけあうような描写が多く、シリーズの中でも特徴的なタイトルです。
【ドラマ】ジェシカ・ジョーンズ
(2017年3月3日|日本)
舞台はニューヨークのスラム街“ヘルズ・キッチン”。『アベンジャーズ』ニューヨーク決戦後のこの街で、タフで敏腕な私立探偵ジェシカ・ジョーンズは、ある事件をきっかけに、かつて自分を洗脳した宿敵キルグレイブが生きていたことを知る。
過去の悲劇に向き合い心の均衡を乱していく彼女は、果たして宿敵を倒すために難事件を解決できるのか?『マーベル/ルーク・ケイジ』、『マーベル/デアデビル』のキャラクターも登場し、物語は驚愕と戦慄に満ちたクライマックスへ突き進む!
ニューヨークのスラム街「ヘルズ・キッチン」の私立探偵で、「ザ・ディフェンダーズ」の前後をドラマシリーズで描いています。
大人の男性を片手で持ち上げるほどの怪力と人並み外れた跳躍力、そして、優れた回復力を有し、シーズン1ではルーク・ケイジとの関わりも描かれました。
気性は荒く自由奔放ながらも、自身の正義のために戦うヒーロー。
製作総指揮 | S. J. Clarkson (第一話のみ)、Liz Friedman、Raelle Tucker、Allie Goss、Kris Henigman、Cindy Holland、Alan Fine、Stan Lee、Joe Quesada、Dan Buckley、Jim Chory、Jeph Loeb、Melissa Rosenberg |
登場人物・俳優・吹き替え | クリステン・リッター、マイク・コルター、レイチェル・テイラー、ウィル・トラバル、エリン・モリアーティ、エカ・ダーヴィル、キャリー=アン・モス、デイヴィット・テナント、リア・ギブソン、J.R.ラミレス、レベッカ・デモーネイ |
シーズン1ではキルグレイブを倒し、シーズン2では探偵としての調査がメイン、シーズン3ではドロシーウォーカーとの対決が描かれています。
アベンジャーズシリーズとはあまり関わりはなく、シー・ハルクやスパイダーマンと関わりがあったデアデビルが所属する「ザ・ディフェンダーズ」の仲間の一人ということで、限りなく一般人に近い超人です。
ジェシカ・ジョーンズは、等身大の一人の女性の姿が描かれている作品です。
【ドラマ】アイアン・フィスト
(2017年3月17日|米国)
大富豪の両親と行方不明だったダニー・ランド。15年後、彼はマンハッタンにある父の遺した会社に突然現れる。会社を受け継いでいた幼馴染みのミーチャム兄妹は混乱し、彼を精神病院に閉じ込めてしまうが、ダニーは習得していた武術を駆使し病院を脱出、遺産を取り戻す。
しかし彼を待っていたのは、会社に寄生している、宿敵「ヤミノテ」だった…。 ダニーは偶然出会ったコリーン・ウィングの力を借り、命を賭けた戦いに挑んでいく。
幼い頃の壮絶な経験を経て、気を扱う武術家となったヒーローで辛く厳しい逆境の中、なんとか認めてもらおうとする。
しかしなかなか相手にされず精神病院に入れられるが鉄の扉を素手で破壊して脱出。
ドラマのシーズン1では、アイアン・フィストが自身の立場を固めてヤミノテとの戦いに向き合っていくストーリーです。
製作総指揮 | ジョン・ダール (1×01 only)、Cindy Holland、Allie Goss、Alison Engel、Kris Henigman、Alan Fine、スタン・リー、ジョー・カザーダ、Dan Buckley、Jim Chory、ジェフ・ローブ、Scott Buck (シーズン1)、Raven Metzner |
登場人物・俳優・吹き替え | フィン・ジョーンズ、ジェシカ・ヘンウィック、トム・ペルフリー、ジェシカ・ストループ、ラモン・ロドリゲス、サッシャ・ダーワン、ロザリオ・ドーソン、デビッド・ウェナム、シモーヌ・ミシック、アリス・イヴ |
アイアン・フィストはアベンジャーズシリーズの中ではなかなか異色で、ドラゴンの力を使える人物、気の使い手、殴って殺すことも触れて治療することもできるバトルヒーラーのような側面があります。
ザ・ディフェンダーズの中では治療ができる能力者で、アベンジャーズにも他者を治療できる能力者はおらず、特別なヒーローと言えます。
リアルで人間らしい所もあり、作中ではよく薬で眠らされたり、昏睡状態にさせられたり、病院のベッドなどに横たわっている事が多い印象があります。
単純な強さだけでなく、倒れても死なずに立ち上がり、立ち向かっていくという強さが描かれています。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
(2017年4月10日|日本)
1980年ミズーリ州、カップルの男が奇妙な形の苗を前に「これは宇宙の植物だ」と説明していた。彼は宇宙人であったが、女はそんな彼を受け入れた。
34年後、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、冷徹なソブリン人から依頼された、貴重なバッテリーをモンスターから守る任務をしていた。
報酬として捕まっていたガモーラの妹ネビュラを受け取り星を離れるも、ロケットがバッテリーを盗んでいたため、すぐにソブリン人に襲撃される。怒りに震えるソブリン人に、ワープ寸前で挟み撃ちを受けピンチに陥ってしまう。
すると、突然敵の小型艇が破壊され、なんとかワープに成功する。 不時着するも、そこにソブリン人を倒した船がやってきて、自分はピーターの父だと言う男が現れる。
スターロードことピーター・クイルの秘密に迫ったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの2作目。スターロードの本物の父親との出会いが描かれている。
そのほか、ロケットのやらかし、ベイビーグルートの登場、マンティスの仲間入りなどガモーラ・ネビュラ合わせてチームメンバーが揃っていく回。
全身金色のソヴリン人「アイーシャ」も登場、ヨンドゥとクイル、仲間たちの愛情深いシーンにも注目。
監督 | ジェームズ・ガン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ジェームズ・ガン |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、エリザベス・デビッキ、クリス・サリヴァン、ショーン・ガン、シルヴェスター・スタローン、カート・ラッセル |
手癖の悪いロケットがトラブルを起こす所から始まり、ソヴリン人を敵に回してしまった事が描かれています。
次回作にてソヴリン人から攻撃を受けてしまい、ロケットは生命の危機に陥りますが、この時の盗みがなければ起こらなかった問題で、3作目でなぜロケットやスターロードが襲われているか理解するのに欠かせない回です。
海賊のヨンドゥが不器用な慈悲深さを持っていたことも判明し、クイルの実の父親にして最凶にやばいエゴとの戦いでも助けに来てくれます。
なんだかんだ大勢に愛され、自分を犠牲にしながら仲間を大切にするスターロードが見られる展開です。ガモーラ、ネビュラの交流からも目が離せません。
【ドラマ】ザ・ディフェンダーズ
(2017年8月18日|米国)
デアデビル、ジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアン・フィスト。4人のヒーローが結集し、ニューヨークの街を蝕む黒い陰謀を完膚なきまでに叩きのめす!
デアデビル、ルーク・ケイジ、ジェシカ・ジョーンズ、アイアンフィストがニューヨークの闇から人々を守るために陰で活躍する様子を描いたドラマ作品で全8話。
Disney+で配信されているそれぞれのドラマ作品を視聴してから見るのがおすすめですが、本作品のみでも十分内容は理解できます。
製作総指揮 | S. J. Clarkson (1×01 only)、Cindy Holland、Allie Goss、Alison Engel、Kris Henigman、Alan Fine、スタン・リー、ジョー・カザーダ、Karim Zreik、Jim Chory、ジェフ・ローブ、ドリュー・ゴダード、Douglas Petrie、Marco Ramirez |
登場人物・俳優・吹き替え | フチャーリー・コックス、クリステン・リッター、マイク・コルター、フィン・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー |
各ドラマ作品「デアデビル」、「ジェシカ・ジョーンズ」、「ルークケイジ」、「アイアン・フィスト」と続けて見る必要があり、ドラゴンの力で長く生き続ける悪の組織「ヤミノテ」との戦いが見ものです。
「エージェント・オブ・シールド」ではヒドラの長い歴史との戦いが描かれ、本作「ザ・ディフェンダーズ」では、ヒドラとは別のドラゴンの力を持つ暗躍組織との戦いであることが明らかになります。
MCUのアベンジャーズ・シリーズとは整合性が取れない部分もあり、「S.H.I.E.L.D.」とは関連がない、また別の話として楽しむのがおすすめです。
第二次世界大戦前後、SSRから「S.H.I.E.L.D.」へと成長しているため、「S.H.I.E.L.D.」は数千年もの歴史ある暗躍組織の全ては追いきれていない可能性があります。
スパイダーマン・ホームカミング
(2017年8月11日|日本)
エイドリアン・トゥームス社は、市の要請で瓦礫と化してしまったニューヨークの街を復興するため瓦礫撤去の作業をしている。ところが政府とスターク社が共同で開発したダメージ・コントロール局が工事の全権を奪ってしまう。
それから8年後、恨みを持ち続けているトゥームスは、着々とハイテク兵器を開発し、兵器用資材を略奪していた。その頃、高校生のピーターは、トニー・スタークから認められアベンジャーズの一員になることを目指して日々パトロールを続けていた。
ある時、ATM強盗と遭遇したピーターは強い光線を出す見たこともないような武器を目にする。
スパイダーマンがMARVELの世界に関わることになった最初の作品で、初代スパイダーマンの3部作、アメイジング・スパイダーマンの2部作に続き、俳優トム・ホランドが演じるスパイダーマン。
トニー・スタークからスカウトされて喜ぶ若者がヒーローになろうと戦うストーリーで、アベンジャーズ入りを提案されるも「親愛なる隣人」としての役目を優先し真のスパイダーマンとして活躍することになります。
監督 | ジョン・ワッツ |
製作 | ケヴィン・ファイギ エイミー・パスカル |
脚本 | ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリ ジョン・ワッツ クリストファー・フォード クリス・マッケナ エリック・ソマーズ |
登場人物・俳優・吹き替え | トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、ローラ・ハリアー、ゼンデイヤ、トニー・レヴォロリ、マーティン・スター、ケネス・チョイ、ボキーム・ウッドバイン、マイケル・チャーナス、ローガン・マーシャル=グリーン、マイケル・マンド、ドナルド・グローヴァー、タイン・デイリー、マリサ・トメイ、ジェニファー・コネリー、ロバート・ダウニー・Jr |
ニューヨークでのチタウリとの戦いのあとを舞台に、スパイダーマンが地域の人々を助ける存在として、巨悪との戦いに挑んでいく様子が印象的です。
トニー・スタークから渡されている最先端のスーツを駆使する姿も魅力的ですが、自身の力不足で一歩及ばずに仲間を危険にさらしたり、多くの人々を危険にさらしたりするシーンもあり、ヒーローの大変さを身にしみて学んでいく様子も描かれています。
本作ではトニー・スタークが先輩ヒーローとして描かれており、スパイダーマンの成長を促すような起爆剤としても描かれています。
マイティ・ソー バトルロイヤル
(2017年11月3日|日本)
魔人スルトとの決戦を終えたソーは久しぶりにアスガルドへ戻ることになった。だがそこではオーディンに化けた義弟のロキが好き勝手していた。
オーディンの正体を見抜いたソーはロキを連れ地球へと向かた。そこでソーは魔術師のドクター・ストレンジという男と出会う。
彼はソーを災いの元凶とし、アスガルドへ帰すためオーディンの元へ向かわせる。年老いていたオーディンはこの世を去ろうとしていたが、最期に二人の姉の存在を息子2人に明かす。
姉の名はヘラ・死の女神だった。彼女はアスガルドの支配のみならず全宇宙の支配を目論んでいる。オーディンが死ぬとすぐにソーの前に現れ、ソーを辺境の地へと追いやり…
マイティ・ソーの父親オーディン、姉のヘラ、弟のロキが登場し、邪悪なヘラが9つの世界を支配しようと動き出す中、飛ばされた先の世界でハルクに再会し、アスガルドの崩壊を防ぐために奮闘するストーリー。
実質アスガルドの王として動くマイティ・ソー、宇宙でも難なく活躍するハルク、相変わらず裏切りを働くロキなど見どころも満載。
監督 | タイカ・ワイティティ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | エリック・ピアソン |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、ケイト・ブランシェット、イドリス・エルバ、ジェフ・ゴールドブラム、テッサ・トンプソン、タイカ・ワイティティ、カール・アーバン、浅野忠信、レイ・スティーヴンソン、ザッカリー・リーヴァイ、レイチェル・ハウス、マーク・ラファロ、アンソニー・ホプキンス、クランシー・ブラウン、ベネディクト・カンバーバッチ |
マイティ・ソーの姉であるヘラの強さは凄まじく、炎の巨人スルトを相手に互角にやりあう様子も描かれています。
マイティ・ソーが母親だけでなく、父親も亡くして、王位を継ぎ、避難船でアスガルドの人々を導くことになる様子は少し不安になる点もありますが、宿命とも言うべき状況でソーがますます成長していく様子が描かれていました。
コメディ要素も所々にあり、ビフレストの外に飛ばされて惑星サカールでハルクに出会った所やヴァルキリーと共闘する様子、ロキの裏切りを看破する様子などツッコミどころも多数あります。
雷神としてのパワーも格段に上がっており、地球と縁のある味方として非常に頼もしい存在になっています。
【ドラマ】パニッシャー
(2017年11月17日|日本)
元海兵隊員の男は、大切な家族を殺した犯罪者たちへの復讐を果たして行く。だが気づいた時には、大きな軍の陰謀に男自身が巻き込まれていくのだった。
スーパーパワーを持たない元海兵隊のフランクは復讐のために、悪党をバンバン殺していくアンチヒーローでしたが、フランクの過去の真相を知って再び戦いに身を投じていくストーリー。
シーズン1、シーズン2ともに派手な演出はほとんどありませんが、流血シーン、残虐なシーンは多く、怪我の仕方もリアルに描写されています。
製作総指揮 | ドリュー・ゴダード、ジェフ・ローブ、アラン・ファイン(英語版)、ジョー・カザーダ、スタン・リー |
登場人物・俳優・吹き替え | ジョン・バーンサル、デボラ・アン・ウォール、ベン・バーンズ、ポール・シュルツ |
MARVELのアベンジャーズシリーズを見ていると、簡単に人が死なない上にヒーローは傷一つつかない事が多いため麻痺してしまいますが、パニッシャーでは人の怪我、治療、痛み、苦しみが色濃く描かれています。
デアデビルの最初の恋人カレンが作中に登場しますが、デアデビルとの関連はそこまで深くは描かれず、パニッシャーがザ・ディフェンダーズには向いていないこともはっきりと分かる展開になっています。
本作「パニッシャー」は暴力表現と流血の多いひとつのサスペンスドラマとして見るのがおすすめです。
ブラックパンサー
(2018年3月1日|日本)
国王ティ・チャラには別の顔があった。それはブラックパンサー。漆黒に身を包む彼は祖国ワカンダの秘密「ヴィブラニウム」を守るヒーローだ。
「ヴィブラニウム」には世界を破壊することができるほどの力があり、ワカンダはこの鉱石により世界で最先端の技術を誇る。しかし、この計り知れない力を持つ鉱石を悪用しようと狙う者たちも多くいる。
ティ・チャラは父が突然死んだことで王位を継承することになったのだが、その時に儀式として挑戦者エムバクを倒し、特別なハーズを飲んだことにより超人的な強さを手にして、ブラックパンサーとなったのだった。
ブラックパンサーとなったティ・チャラの成り立ちと過去の清算を描いた作品で、ワカンダの内乱を描いたような内容。
王位継承権、民族としてのルールを重んじる様子が描かれ、超先進的なテクノロジーを持つ姿からは想像できないさまざまな苦悩があるブラックパンサーの奮闘が伝わる内容でした。
エヴェレット・ロス捜査官も本作で登場し、ワカンダにとっての信頼できる味方で、かつてのフィル・コールソンのような信頼できる人物として登場します。
監督 | ライアン・クーグラー |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ライアン・クーグラー ジョー・ロバート・コール |
登場人物・俳優・吹き替え | チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、マーティン・フリーマン、ダニエル・カルーヤ、レティーシャ・ライト、ウィンストン・デューク、フローレンス・カサンバ、アンジェラ・バセット、フォレスト・ウィテカー、アンディ・サーキス |
ティ・チャラ王の苦労、妹のシュリと母親のラモンダ、オコエやナキアも登場しワカンダを守り、暴走する危険なブラックパンサーとなったキルモンガーを倒して、ティ・チャラを王にしようとする陰の努力が描かれています。
民族のルールとしては間違っていなくとも、王にふさわしくない者、民に受け入れられない者をどう扱うかは悩ましい所で、作中でもどう受け入れるべきか議論されていました。
ブラックパンサーのいるワカンダで治療を受けているバッキー・バーンズも登場し、今後の避けられない戦いの中でどう活躍するのか気になるエンディングとなっていました。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
(2018年4月27日|日本)
最強最悪の怪人サノスは、6つ全て集めれば、全宇宙の生命の半分を滅亡させられるパワーを持つ「インフィニティ・ストーン」を狙っていた。
2つ目の石を奪うためにアスガルド船団を襲ったサノスにマイティ・ソーとハルクが立ち向かうも歯が立たず、ヘイムダルは命をかけてハルクを地球に飛ばす。サノスを裏切ったロキも命を落とし、ソーは宇宙に投げ出されてしまう。
地球に戻ったハルクはドクター・ストレンジに注意を促すために連絡する。ドクター・ストレンジは時間を操る「タイム・ストーン」を埋め込んだ首飾り「アガモットの目」を身に着けていた。
アスガルドから脱出するマイティ・ソーたちを襲ったサノスが怒涛の勢いでインフィニティ・ストーンを集め、全宇宙の生命の半分を消し去ってしまう暴挙に出た回。
ヒーローも一般人も異星人も等しくランダムに消されていくが、何も抵抗できない無力感と敗北、作中の全宇宙に混乱を巻き起こしたストーリー。
監督 | アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ライアン・クーグラー ジョー・ロバート・コール |
登場人物・俳優・吹き替え | ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ドン・チードル、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、トム・ヒドルストン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキース・カサンバ、サミュエル・L・ジャクソン |
サノスに全く刃が立たない地球、宇宙、アスガルドのヒーローたち、抵抗むなしくサノスの思惑通りに蹂躙されて敗北する様子がショッキングだが、サノスの言い分にも一理あり、暴力的ながらもそれぞれの思う正義を遂行するために命をかけて戦う展開。
とてつもなく重要なインフィニティ・ストーンがきちんと保管もされず、あっさりと場所もバレて奪われ続ける失態に言いたいことも多いかもしれません。
ソコヴィア協定の存在、アベンジャーズの解散状態、ヒーローが全員がバラバラでアスガルドも崩壊している状態という絶好のチャンスを逃さなかったサノスの戦略的勝利とも言えます。
視聴者も作中の人々も絶望のままに次回作を待つこととなった作品。
アントマン&ワスプ
(2018年8月31日|日本)
アントマンとして活躍するも、ある事件のせいでFBIの監視下に置かれ、軟禁状態となったスコット。ピム博士から新たな指令を与えられ、再びアントマンとなった彼は博士の娘・ホープとコンビを組むが、彼らの前に全てをすり抜ける謎の美女・ゴーストが現れる。
不可能と考えられていた量子の世界からの帰還を成功させたアントマンとともに、ピム博士の妻ジャネットを救うための研究を進めていくストーリー。
量子的に不安定なゴーストのようなライバルや、ワスプも参戦しての壮絶な戦いが描かれています。
エンディングではアントマンのスコット・ラングが量子の世界に投げ出され、その間にサノスの指パッチンによりピム博士、妻のジャネット、ワスプが消滅してしまい、衝撃と絶望のまま終りを迎えます。
監督 | ペイトン・リード |
製作 | ケヴィン・ファイギ スティーヴン・ブルサード |
脚本 | クリス・マッケナ エリック・ソマーズ ポール・ラッド アンドリュー・バレル ガブリエル・フェラーリ |
登場人物・俳優・吹き替え | ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ペーニャ、ウォルトン・ゴギンズ、ボビー・カナヴェイル、ジュディ・グリア、ティップ・“T.I.”・ハリス、デヴィッド・ダストマルチャン、ハナ・ジョン=カーメン、アビー・ライダー・フォートソン、ランドール・パーク、ミシェル・ファイファー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ダグラス |
アントマンであるスコット・ラングが若干不憫になる展開が多く、キャプテン・アメリカに味方をしたために再びFBIから目をつけられ軟禁状態にされるなど、犯罪者扱いにも慣れっこになっている様子が描かれていました。
また、ストーリー最後には量子世界に置いてけぼりにされるという、散々な展開が待っています。
スコット本人もなかなか濃いキャラですが、スコットの仲間たちもどうしても憎めないキャラでアントマンの個性を引き立てています。
身体が小さくなるヒーローがアントマンだけでなく、ピム博士の娘ホープも参戦してより見どころ満載のアクションを楽しめる作品となっています。
キャプテン・マーベル
(2019年3月15日|日本)
特殊部隊スターフォースに所属するヴァースは6年間の記憶を失っている。悪夢にうなされ眠れない毎日を過ごすヴァースは、眠れなくなると司令官と特訓を繰り返していて、戦場に出たいと申し出る。2人はインテリジェンスのいる場所に向かう。
インテリジェンスはクリー人が崇拝する生体人工知能で、対面する人によって姿を変える。対面する人の潜在的意識の中の尊敬する人物の姿になって見えるのだ。
ヴァースが見たその姿は白髪の年配の女性だ。脳内でその女性と対面し自分の戦闘能力を披露するのだが、いつも制止されてしまう。しかし今回、クリー人の救出というミッションを与えられる。
若きニック・フューリーとフィル・コールソンが「S.H.I.E.L.D.」において、重要な役目を担うきっかけになった存在。
インフィニティ・ストーンのひとつ「スペース・ストーン」のエネルギーを吸収したヴァースこと「キャロル・ダンヴァース」の強さとパワーの理由にも迫った作品。
後の作品でも登場するスクラル人のタロス、クリー人、猫の姿をしたフラーケンなども登場し、ニック・フューリーが陽気だった頃の様子も見られる貴重な回。
監督 | アンナ・ボーデン、ライアン・フレック |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | メグ・レフォーヴ ニコール・パールマン ジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレット リズ・フラハイヴ カーリー・メンチ アンナ・ボーデン ライアン・フレック |
登場人物・俳優・吹き替え | ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ベン・メンデルソーン、ジャイモン・フンスー、リー・ペイス、ラシャーナ・リンチ、ジェンマ・チャン、アキラ・アクバル、シャロン・ブリン、マシュー・マー、アネット・ベニング、クラーク・グレッグ、ジュード・ロウ |
時系列では一番最初に見てもよいほどの作品で、「アベンジャーズ インフィニティーウォー」でニック・フューリーが消えてしまう直前にキャプテン・マーベルを読んだことで彼女が地球に駆けつけることになります。
生身のまま宇宙空間を飛び回り、宇宙船にも生身のまま突進して破壊でき、無限に近いエネルギーを発射して敵を攻撃することもできる規格外ヒーロー。
スターフォースというクリー人の戦闘部隊にいたこと、クリー人の輸血を受けている他、スペース・ストーンの放つエネルギーを吸収していることなどさまざまな桁違い要素があります。
クリー人とスクラル人の戦闘に関わっており、最新作では戦いに身を投じる中で起こしてしまった失態の責任、過去の清算も必要になっています。
アベンジャーズ/エンドゲーム
(2019年4月26日|日本)
アベンジャーズはサノスと激闘を繰り広げるも、「インフィニティ・ストーン」の力によって世界の半分が滅亡してしまった。
アイアンマンとネビュラは生き残ることができたが、宇宙船で漂流していた。そこへS.H.I.E.L.Dの長官フューリーから連絡を受けたキャプテン・マーベルがやってきて彼らを救い出し、アベンジャーズ本部に合流する。メンバーはそれぞれ家族や大事な人を失い、自暴自棄になっていた。
アベンジャーズ本部では、サノスからインフィニティ・ストーンを奪い返すことができれば世界を元に戻すことができると考え、時空に逃げて隠遁しているサノスを捜索する。
サノスの指パッチンのあと、ヒーローたちが地球に集結してサノスへの復讐をするために集うも、すでにインフィニティ・ストーンは破壊されていたため、失われた人々が戻ることはなく、諦めと完全敗北に打ちひしがれる。
そんな中でアントマンがひょっこり量子世界から帰還し、タイムスリップの話を持ちかける。
ハルクのブルース・バナー、アイアンマンのトニー・スタークも協力して過去に戻ってインフィニティ・ストーンを事前に回収する計画を実行するストーリー。
監督 | アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー |
登場人物・俳優・吹き替え | ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ドン・チードル、ポール・ラッド、カレン・ギラン、ブラッドリー・クーパー、ブリー・ラーソン、ダナイ・グリラ、ベネディクト・カンバーバッチ、チャドウィック・ボーズマン、クリス・プラット、トム・ホランド、ゾーイ・サルダナ、エヴァンジェリン・リリー、テッサ・トンプソン、レネ・ルッソ、エリザベス・オルセン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、トム・ヒドルストン、ベネディクト・ウォン、サミュエル・L・ジャクソン |
世界興行収入ランキングでは1位、2位を争うほどの人気で、これまでのヒーロー、世界中、宇宙中からサノスの暴挙を止めるために人々が集結する熱い展開で話題の作品。
アベンジャーズを詳しく知らずとも、本作だけは知っているという人も多いです。
全宇宙の生命の半分を奪ったサノスに向いているヘイトは非常に大きく、あまりにも横暴だったため、全宇宙が協力してサノスに立ち向かう様子、戦闘アクションは感動的。
ドクター・ストレンジが示す、たったひとつの可能性を受け入れて、アイアンマンであるトニー・スタークが散る姿は涙なしには語れないシーンです。
ブラック・ウィドウやアイアンマンの犠牲だけでなく、時間軸が歪んでしまったのもこの回の影響で、ドラマ「ロキ」では時間軸に関する話にも触れられています。
クリー人、スクラル人の戦い、ロキのいたずらなどから始まったアベンジャーズの戦いにようやく終止符が打たれます。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
(2019年6月28日|日本)
サノスとの激闘を終え、トニーの死を引きずったままのパーカーは、危険を感じる特殊能力を失ってしまっていた。
そんな中、夏休みに入り、科学史ツアーに参加するためヨーロッパに行くことに。今気になっている女子・MJとの距離を縮めたいのと、アイアマンの後を継ぐ者と見られることのプレッシャーでS.H.I.E.L.D.長官のニック・フェリーの電話を無視していた。
しかし、旅行先でニックに捕まってしまい新たな任務を与えられる。ミステリオと共にエレメンタルズを倒すことに成功したものの、ミステリオはトニーのもっているイーディスが狙いで…。
サノスとの戦いが終結、指パッチンで失われた人々も戻ってきた世界で、スパイダーマンのピーター・パーカーがトニー・スタークからの遺志、ミステリオの策略、ニック・フューリーの思惑に振り回される展開。
普通の学校生活を送っても許されるほどの功績がある、スパイダーマンを世の中の大人たちが許してくれない苦労が描かれています。
正義のヒーローを自作自演したあげく、未成年のヒーローの素顔を世界中に晒すというクソムーブをしたミステリオへのヘイトが大きい。
スーツもちょっとダサいという絶妙な役を「デイ・アフター・トゥモロー」で主役を演じたジェイク・ギレンホールが見事に演じています。
死してなお迷惑をかけてくる厄介な問題、さらにはニック・フューリーとマリア・ヒルが本人ではなく、スクラル人が演じていたということもエンディングで明らかにされます。
ニック・フューリーの仕事の大きさ、宇宙を巻き込んだミッションの大変さ、アベンジャーズで果敢に戦った者へのサポートなど相変わらず大変そうな様子も描かれています。
アベンジャーズ フェーズ4
フェーズ4では「アベンジャーズ エンドゲーム」でサノスを打ち破ったあとのヒーローたちの様子が描かれています。
心に大きな傷を負った者たちの治療、更生、清算に至るような展開も多く、映画と合わせてドラマシリーズも多く展開されています。
新しい要素としてはエターナルズ、ムーンナイトといったアベンジャーズをメインで見てきた人には突っかかりがない作品もありますが、今後の作品展開で重要な鍵を握ります。
- 【ドラマ】ワンダヴィジョン(2021年1月15日|世界)
- ファルコン&ウィンター・ソルジャー(2021年3月19日|日米)
- 【ドラマ】ロキ(2021年6月9日|日米)
- 【ドラマ】ブラック・ウィドウ(2021年7月9日|日本)
- シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年9月3日|日本)
- エターナルズ(2021年11月5日|日本)
- 【ドラマ】ホークアイ(2021年11月24日|日米)
- スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2022年1月7日|日本)
- 【ドラマ】ムーンナイト(2022年3月30日|世界)
- ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年5月4日|日本)
- 【ドラマ】Ms.マーベル(2022年6月8日|世界)
- ソー:ラブ&サンダー(2022年7月8日|日米)
- 【短編スペシャル】ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年10月7日|世界)
- 【ドラマ】シー・ハルク:ザ・アトーニー(2022年8月18日|世界)
- ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年11月11日|日米)
- 【短編スペシャル】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル(2022年11月25日|世界)
【ドラマ】ワンダヴィジョン
(2021年1月15日|世界)
舞台は『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界―― とある郊外の街に引っ越してきたのは、長い恋愛の末、晴れて結婚したスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフとヴィジョン。
ポップでお洒落な洋服に身を包んだ2人は、夢にまでみた結婚生活を手に入れ、幸せな日々を送っていた。しかし次第にその裏に隠された“謎”が明らかになっていく…。
死んだはずのヴィジョンがなぜ…? 2人は徐々に自分たちの目に見えている全てが“真実ではない”のではと疑い始める…。
ドラマ最初の2話はモノクロ映画のような演出で、ワンダとヴィジョンが一昔前のコメディ・ホームドラマを演じているような描写でスタートします。
ワンダのヴィジョンを失った悲しみから抜け出せず、彼女の希望・理想を一つの街を丸ごと巻き込んで現実に変えているというワンダのパワーの強さが描かれています。
監督 | マット・シャクマン |
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ、ジャック・シェイファー、ルイス・エスポジート、マット・シャンクマン、ヴィクトリア・アロンソ |
登場人物・俳優・吹き替え | エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、ジェット・クライン、ジュリアン・ヒルヤード、テヨナ・パリス、カット・デニングス、ランドール・パーク、キャスリン・ハーン、エヴァン・ピーターズ、フレッド・メラメッド、デブラ・ジョー・ラップ、ジョシュ・スタンバーグ(英語版) |
これまでのアベンジャーズ作品とは雰囲気が大きく変わり、ドラマ後半を迎えるまで実態が分からないという演出に視聴者の一部は飽き飽きしてしまったかもしれません。
しかし、作中の街に住む人々も事実が明らかになるまで、何も分からずにワンダの妄想に付き合わされている状態で視聴者を巻き込んだ演出と考えると個性的です。
ワンダヴィジョンに登場したモニカ・ランボーが、ワンダの作り出したシールドのようなものを無理やり通り抜けることで新たなパワーを獲得します。
その様子は「マーベルズ」で本格的に描かれることとなります。最初はヒドラの実験台にされ、アベンジャーズでの戦いではピエトロも愛するヴィジョンをも失い、ワンダ・マキシモフの気持ちも嫌と言うほど理解できる少し歯がゆいストーリーです。
本作に登場した本物の魔女「アガサ・ハークネス」について描かれた作品「アガサ・オール・アロング」は2024年9月からDisney+で配信されます。
ファルコン&ウィンター・ソルジャー
(2021年3月19日|日米)
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で受け継がれた想い―― 伝説的なヒーロー“キャプテン・アメリカ”という象徴を失い、分断された世界。盾を継承する重責に悩むファルコンと、親友の想いを継ぐウィンター・ソルジャーは、ヒーローを殲滅する巨大な陰謀を知る。
その首謀者は、かつてアベンジャーズを崩壊に導いたジモだった――。 「ヒーローは存在してはならない。」この混沌とした時代で人々が求めるのは、新たな希望の星となる“ヒーロー”なのか…?
次期キャプテン・アメリカを必要とする世の中で、ファルコンとウィンターソルジャーが協力して新たに出現する危機から人々を守るストーリー。
スティーブ・ロジャースの友達であるバッキー・バーンズ、想い人だったペギー・カーターの娘シャロンが登場し、キャプテン・アメリカ亡き後の混乱に向き合う展開。
監督 | カリ・スコグランド |
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ, ルイス・デスポジート, ヴィクトリア・アロンソ, ネイト・ムーア, カリ・スコグランド, マルコム・スペルマン |
脚本 | マルコム・スペルマン |
登場人物・俳優・吹き替え | アンソニー・マッキー (サム・ウィルソン/ファルコン), セバスチャン・スタン (バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー), ダニエル・ブリュール (ジモ), エミリー・ヴァンキャンプ (シャロン・カーター), ワイアット・ラッセル (ジョン・ウォーカー), エリン・ケリーマン (カーリ・モーゲンソウ) |
ブラックパンサーの故郷ワカンダの戦士であり親衛隊でもあるドーラミラージュも登場し、超人血清を悪用するフラッグスマッシャーズと戦うことになります。
ファルコンやウィンター・ソルジャーのアクションも見ものですが、公には2代目キャプテン・アメリカに任命されたのに、ただ傲慢さや自己中心的な性格のほうが目立つジョン・ウォーカー。
彼が長い戦いを生き抜いてきた本物のヒーローたちに、相手にもされない様子が滑稽かつ爽快に描かれている点にも注目する必要があります。
誰もがヒーローになりたいという思いがあり、軍人としては優れていて見た目だけヒーローを演じていても、心が汚ければヒーローは務まらないことが強調されています。
また、本作ではワカンダがバッキー・バーンズの治療をしていたこともあり、ワカンダの戦士や技術が時折登場するのも魅力のひとつです。
【ドラマ】ロキ シーズン1
(2021年6月9日|日米)
アベンジャーズから逃げ出したロキは、時空を歪めた罪により、“世界の時間”を監視するTVA(時間変異取締局)という謎の組織に拘束されてしまう。自由の身になるために、自分が改編してしまった現実を元に戻し、世界の時間を修復しなければならない――。
ミッションにはロキの“能力”が必要だと語る、TVAエージェントのメビウスとタッグを組み、タイムトラベルで実際に起きた重大な事件の“歴史”を変え、“世界の時間”を修復する様々な任務に挑む。
しかし、その過程で、人類の歴史に隠された重大な“謎”が明かされることになる…。
舞台は「アベンジャーズ エンドゲーム」で、アベンジャーズが過去に戻ってインフィニティ・ストーンを回収し、分岐した時間軸に置きます。
分岐した時間軸ではロキが四次元キューブでテレポートして逃げたため、神聖時間軸の流れに沿っていないとしてTVAに捕獲されるところから始まります。
その後、変異体のロキが時間軸を巡る、宇宙全体を巻き込んだトラブルに挑んでいくことになります。
監督 | ケイト・ヘロン |
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ, ルイス・デスポジート, ヴィクトリア・アロンソ, スティーヴン・ブルサード, ケイト・ヘロン, マイケル・ウォルドロン, トム・ヒドルストン |
脚本 | マイケル・ウォルドロン |
登場人物・俳優・吹き替え | トム・ヒドルストン、オーウェン・ウィルソン、ソフィア・ディ・マルティーノ、ググ・バサ=ロー、ウンミ・モサク、タラ・ストロング、サッシャ・レイン、ジャック・ヴィール、デオビア・オパレイ、リチャード・E・グラント、ジョナサン・メジャーズ、キー・ホイ・クァン |
アベンジャーズシリーズではロキは死んでしまっていますが、別の時間軸のロキは当然のように生きており、視聴者からも人気が高かったロキの再登場、エンドゲーム後のロキの活躍に注目が集まりました。
ロキはアスガルドの神としてはいまいち活躍できておらず、裏切りやいたずらばかりをしている印象でしたが、ドラマ「ロキ」でようやく本領を発揮します。
それまでのロキは父親や兄に認められようと必死な所がありましたが、ドラマ「ロキ」ではTVAの仲間、自身の変異体と協力することで自分自身を見つめ直し、あるべき姿や任務を見つけることになります。
ドラマ「エージェント・オブ・シールド」の後半のシーズンや「アベンジャーズ エンドゲーム」でも時間を行き来する描写が取り入れられており、複数に乱れる時間軸を整理するような意味合いがあるのかもしれません。
【ドラマ】ブラック・ウィドウ
(2021年7月9日|日本)
ブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”エレーナ。“姉妹”は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族”だけ…。
だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす!世界の命運をかけた、ブラック ・ウィドウの作られた過去との戦いが始まる。
アベンジャーズシリーズの初期から登場している特別なスーパーパワーや超能力を持たない強力な戦闘員であるブラック・ウィドウ「ナターシャ・ロマノフ」の過去と苦悩を描いた作品。
舞台は「キャプテン・アメリカ シビルウォー」のあとで、ナターシャがセーフハウスに身を隠そうとした所から始まります。
監督 | ケイト・ショートランド |
製作総指揮 | ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、ブラッド・ウィンダーバウム、ナイジェル・ゴステロフ、スカーレット・ヨハンソン |
登場人物・俳優・吹き替え | スカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、デヴィッド・ハーバー、O・T・ファグベンル、オルガ・キュリレンコ、ウィリアム・ハート、レイ・ウィンストン、レイチェル・ワイズ |
ナターシャが所属しており、ナターシャが訓練をした場所、育った場所でもあるレッドルームの存在との対峙、過去との決別が描かれています。
またナターシャの妹分であるエレーナが登場して活躍する要素もあり、囚われているウィドウたちの解放、レッドルームとの戦闘でもエレーナが活躍します。
ナターシャにとっての父親、母親同等の存在も登場し、ナターシャの人間らしい側面も描かれます。
エンディングでは「アベンジャーズ エンドゲーム」で起きたナターシャの死に関して、エレーナがホークアイを探しに行く様子が描かれています。
シャン・チー/テン・リングスの伝説
(2021年9月3日|日本)
アメリカ・サンフランシスコで平凡なホテルマンとして暮らすシャン・チー。彼には、かつて父が率いる犯罪組織で最強の武術を身に付け、組織の後継者になる運命から逃げ出した秘密の過去があった…。
しかし、悪に染まった父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、彼は宿命の敵となった父に立ち向かうことができるのか…?世界の未来をかけた壮大な戦いが、いま始まる!
アイアンマンシリーズで度々登場した「テン・リングス」の起源と継承者であるシャン・チーについて描かれたストーリー。
1000年以上もの長い間老いることなく世界を裏から牛耳っていた人物と、その息子の戦いが描かれ、家族愛や仲間とのつながりの大切さについても深く描かれています。
神秘的なテン・リングスの世界観、これまでのMARVEL作品や「ザ・ディフェンダーズ」のヤミノテなどに関係するようなドラゴンの力などを描いた作品。
監督 | カデスティン・ダニエル・クレットン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | デスティン・ダニエル・クレットン, アンドリュー・ラナム, デイヴ・キャラハム |
登場人物・俳優・吹き替え | シム・リウ、オークワフィナ、メンガー・チャン、ファラ・チャン、フロリアン・ムンテアヌ、ユン・ワー、ツァイ・チン、ベネディクト・ウォン、ベン・キングズレー、ミシェル・ヨー、トニー・レオン |
主人公となる若者シャン・チーの普通の暮らしと両親との関係、ドクター・ストレンジに出てきた「ウォン」も関係する要素が描かれています。
アベンジャーズシリーズの中では、カマー・タージなどの魔法使いとの関わりもあり得る作品です。
これまではテン・リングスが単なる紋章でしかありませんでしたが、実態はリングを5個ずつ両手にはめて使う武器で不老不死にも至るパワーを秘めたものであるとして世界観を深めています。
戦闘アクションや派手で神秘的なCGも魅力的ですが、シャン・チーの仲間の自然体を崩さない姿もありのままに描かれており、スパイダーマンのようにフレンドリーで接しやすい印象があるヒーローのひとりです。
エターナルズ
(2021年11月5日|日本)
7千年にわたり人知を超えた力で人類をひそかに見守ってきた10人の守護者・エターナルズ。地球滅亡のタイムリミットが迫るなか、離れ離れとなっていた彼らは再び結集する。しかし、新たな脅威との戦いのなかで、エターナルズは衝撃の事実を知ることに…。
宇宙誕生の起源、人類繁栄の起源に迫った異色の作品で、アベンジャーズシリーズとは直接関わりは感じられないですが、古代から地球や人類を守ってきたヒーロー的な存在として登場。
ディヴィアンツという強力な生命体との戦いを通して、人類を守る様子が描かれています。
監督 | クロエ・ジャオ |
製作 | ケヴィン・ファイギ、ネイト・ムーア |
脚本 | クロエ・ジャオ, パトリック・バーリー |
登場人物・俳優・吹き替え | ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、クメイル・ナンジアニ、リア・マクヒュー、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・リドロフ、バリー・コーガン、ドン・リー、キット・ハリントン、サルマ・ハエック、アンジェリーナ・ジョリー、デビッド・ケイ、ビル・スカルスガルド |
地球における人類の発達に関わってきた秘密のヒーローが、サノスの指パッチン(デシネーション)によって再度姿を表したディヴィアンツの脅威から人類を守る様子が描かれています。
アベンジャーズシリーズの中では単独の作品と考えてもよいほどの内容で、アイアンマンやキャプテン・アメリカは出てきません。
本作でプライムエターナルに選ばれる「セルシ」を演じた役者ジェルマ・チャンがキャプテン・マーベルにミン・エルヴァ役で登場していますが、関連性はないと言われています。
コズミックエネルギーを駆使する存在として、世界観は共有しています。
【ドラマ】ホークアイ
(2021年11月24日|日米)
「エンドゲーム」の戦い後、ホークアイのただ一つの願いはアベンジャーズを辞め、家族と一緒に平和なクリスマスを過ごすこと。
しかし彼の過去と関わる、ある事件に巻き込まれてゆく。 アベンジャーズを辞めたい男<ホークアイ>がニューヨークを舞台に繰り広げる、ホリデー・サバイバル・アクション!
アベンジャーズシリーズで登場した弓の名手「ホークアイ」のその後の暮らしと新しいホークアイの誕生を描いたドラマ作品。
ホークアイがローニンとして活動していた闇の時期に関係する清算、新しいホークアイへの引き継ぎのほか、家族を重視するクリント・バートンの様子が描かれています。
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ、ジョナサン・イグラ、トリン・トラン |
登場人物・俳優・吹き替え | ジェレミー・レナー ヘイリー・スタインフェルドジェレミー・レナー、ヘイリー・スタインフェルド、リンダ・カーデリーニ、ヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー(英語版)、アラクア・コックス、トニー・ダルトン(英語版)、フローレンス・ピュー、ヴィンセント・ドノフリオ |
家族のいるクリント・バートンは、ニック・フューリーの助けもあって家族を隠して守ってもらいながら危険なアベンジャーズの戦いに身を投じていましたが、サノスのデシネーションにより一時的に家族を喪失。
その際に、暴れまわったローニンとしての行いを清算する様子が一部描かれています。
ホークアイとしての生き方と家族を優先したいクリント・バートンとしての生き方、ホークアイに憧れたケイト・ビショップが2代目ホークアイとして成長していく様子が描かれています。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
(2022年1月7日|日本)
自身がスパイダーマンであることを明かされてしまったピーターは、そのことで恋人や親友にも辛い思いをさせていることを知り、ドクター・ストレンジのもとへやってくる。
ストレンジが「全ての人々の記憶からピーターの正体を忘れさせる呪文」を唱えることにするも、その呪文は失敗してしまう…。
その結果、ピーターの正体を知るドッグ・オクやグリーン・ゴブリン、エレクトロなど様々な強敵をユニバースに呼び寄せてしまった…!次々と襲ってくるヴィランたちと戦うスパイダーマン。果たして彼は大切な人たちが住むこのユニバースを守り抜くことができるのか…?!
スパイダーマンの世界観とMARVELの世界が完全に重なることとなった重要なタイトルで、ドクター・オクトパス、グリーン・ゴブリン、リザードなどが登場します。
ピーター・パーカーの素顔が世間に知られてしまったあとの話で、ドクター・ストレンジの協力の元、世界中から自身の存在の記憶を抹消しようとした結果引き起こされるトラブルと向き合っていくことになるストーリーです。
監督 | ジョン・ワッツ |
製作 | ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル |
脚本 | クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ(英語版)クロエ・ジャオ、パトリック・バーリー |
登場人物・俳優・吹き替え | トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジェイコブ・バタロン、ジョン・ファヴロー、ジェイミー・フォックス、ウィレム・デフォー、アルフレッド・モリーナ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、リス・エヴァンス、ベネディクト・ウォン、トニー・レヴォロリ、マリサ・トメイ、J・K・シモンズ、アンドリュー・ガーフィールド、トビー・マグワイア |
マルチバースが展開されたことで、並行世界のスパイダーマンとして、前任者とも言えるトビー・マグワイア、アンドリューガーフィールド演じるスパイダーマンも登場する熱い展開が待ち受けている作品です。
スパイダーマンたちの存在を並行世界の存在とすることでアベンジャーズの世界線に登場させ、ドクター・ストレンジの協力を得ていることで着実にトム・ホランド演じるスパイダーマンがMARVELの世界に浸透していきます。
エンディングではヴェノムも一瞬登場し、スパイダーマンとヴェノムの関連が示唆される内容がありました。一瞬ではありますが、弁護士としてのデアデビルも登場します。
【ドラマ】ムーンナイト
(2022年3月30日|世界)
「現実か夢か、区別がつかない――」意味深なセリフを放つ彼の名はスティーヴン・グラント。国立博物館のギフトショップで働く温厚で、冴えない店員。
睡眠障害を持ち、夢の中で度々白いスーツを着た男と対峙するが、それが現実で起こっていることか、ただの夢か区別がつかない。ある日、自室の見知らぬ携帯電話が鳴り響き、“マーク”と知らない名前を呼ばれ困惑する。
自分は誰なのか、何に怯えているのか。やがて自分の中に“自分以外の誰か”が潜んでいることに気づき始める――。
多重人格、解離性同一性障害を持つ悩めるダークヒーローで、病とも戦いながら悪の組織とも戦う様子が描かれています。
作中ではマーク・スペクター、スティーブン・グラント、ジェイク・ロックリーの3つの人格が出てきていましたが、コミック版では4つの人格があります。
監督 | アーロン・ムーアヘッド、ジャスティン・ベンソン |
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ、ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、ブラッド・ウィンダーバウム、オスカー・アイザック、モハメド・ディアブ、ジェレミー・スレイター |
登場人物・俳優・吹き替え | オスカー・アイザック、イーサン・ホーク、メイ・カラマウィ(英語版) |
アベンジャーズシリーズとは直接的な関わりはありませんが、古代の月の神との関わり、古代エジプトの秘密や星の位置関係を利用した暗号など単なる戦闘アクションだけでなく謎解きの様子が多く描かれているのが特徴です。
特に、主人公の記憶が飛んでいる様子が描かれているため、解離性同一性障害の症状を擬似的に体感できるような演出が多用されています。
何が起きているのか?何があったのか?いまいちパッと理解できない描写も多く、エンディングを迎えてもなお、秘密がありそうな終わり方は衝撃的です。
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
(2022年5月4日|日本)
元天才外科医であり、アベンジャーズの中でも最高の魔術師と言われる「ドクター・ストレンジ」。彼は、時空さえもいとも簡単に操れるのだ。最も危険を伴う”禁断の呪文”を唱えると開く「マルチバース」は、謎の空間への扉とされている。
このマルチバースに現れたのは1人の少女だった…。変わりゆく世界を、混乱と脅威から救い出すため、ストレンジたちはその脅威に立ち向かって行ったが、そこでは彼らを遥かに上回るほど最強の魔術能力を持った者が現れた。
かつてない謎を秘めたこの相手に立ち向かうストレンジに、果たして勝算はあるのだろうか…!?
「スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホーム」で、マルチバースとつながったドクター・ストレンジのその後が描かれています。
マルチバース間を移動できるアメリカ・チャベス、ワンダ・マキシモフも登場し、ダークホールドと呼ばれる禁断の書、ヴィシャンティの書などについても扱われています。
ドクター・ストレンジの世界が、第三の目の開眼とともに広がっていく様子が描かれています。
監督 | サム・ライミ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | マイケル・ウォルドロン |
登場人物・俳優・吹き替え | ベネディクト・カンバーバッチ、エリザベス・オルセン、キウェテル・イジョフォー、ベネディクト・ウォン、ソーチー・ゴメス、マイケル・スタールバーグ、レイチェル・マクアダムス、パトリック・スチュワート |
インカージョンを引き起こすまでのドクター・ストレンジの様子、ワンダ・マキシモフが起こした「ワンダ・ヴィジョン」でのその後が描かれており、マルチバース同士の衝突に向き合っていくことになる前日譚的な要素が含まれます。
トム・ホランド演じるスパイダーマンを守るためにしたことが大変な事態に発展しており、ロキの時間軸の分岐とも関連性がありそうな展開で、次回作や今後の展開が期待されています。
【ドラマ】Ms.マーベル
(2022年6月8日|世界)
キャプテン・マーベルに憧れを抱くカマラ・カーンは、アベンジャーズオタクの高校生。 学校や家庭では自分の居場所が見つからず、「スーパーパワーさえあれば…」と妄想の世界に浸っている。
しかしある日突然、強大な力を手に入れ、妄想したことが現実に! ヒーローの力さえあれば全てが理想通りになるはず、と思っていたカマラだが、力をコントロールできず次々と問題が起こってしまう。
なぜ、カマラは強大な力を得たのか? カマラの力に隠された謎は、生活を一変させ、やがて世界をも変えていくことになる。 ヒーローである前にごく普通の高校生であるカマラが、家庭や学校、社会で様々な問題に直面し、力に伴う責任に悩みながらもMCUの世界を今後大きく変えるヒーロー、 “ミズ・マーベル”として目覚めていく。
キャプテン・マーベルに憧れる思春期の女の子カマラ・カーンが祖母から贈られた腕輪のパワーを身につけ活躍するストーリー。
パキスタン系アメリカ人でムスリムの両親を持ち、宗教的、文化的な側面も多く描かれています。
急に手に入ったスーパーパワー、等身大の16歳、思春期を謳歌する女の子、文化的・宗教的な要素までリアルに描写された作品。
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ、ビシャ・K・アリ、サナ・アマナト、アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー |
登場人物・俳優・吹き替え | イマン・ヴェラーニ、マット・リンツ(英語版)、リッシュ・シャー |
使いこなせていないスーパーパワー、キャプテン・マーベルという先輩ヒーローの存在、リアルで等身大の私生活などさまざまな苦悩と向き合う様子が絶妙に演じられています。
最新作の「マーベルズ」では、その腕輪の力の秘密にも迫っており、映画「マーベルズ」の前日譚的なポジションも確立しているドラマ作品です。
注目すべき点は、原作にも描写があるテリジェンミストを浴びた先祖を持つカマラ・カーンだから腕輪のパワーを制御できた点です。
「エージェント・オブ・シールド」にも登場したインヒューマンズとテリジェンクリスタルの関連性も薄っすらと描かれており、マーベルズでの大活躍もすでに描かれているので、Ms.マーベル、マーベルズ両方を視聴するのがおすすめです。
ソー:ラブ&サンダー
(2022年7月8日|日米)
サノスとの激闘後、多くの仲間を失ったソーはガーディアンズと共に地球を去った。そんな彼らのもとに、宇宙各地の神が殺されているという情報が入る。次の標的が地球のニュー・アスガルドだと知り、駆けつけたソーに、突如“神殺し”のゴアが襲いかかる。
マイティ・ソーが神殺しをするゴアと対峙し、仲間と子どもたちを守るストーリー。
親子の愛、家族の愛をテーマにした作品で、神の傲慢さや人の脆弱さを描いており、人々を助け導くマイティ・ソーが神の力を持ったヒーローとなる様子を描いています。
同時にジェーンを失い、ゴアの娘ラブを預かり、ともに巨悪と戦う様子が描かれています。
監督 | タイカ・ワイティティ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | タイカ・ワイティティ |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、クリスチャン・ベール、テッサ・トンプソン、ジェイミー・アレクサンダー、タイカ・ワイティティ、ラッセル・クロウ |
マイティ・ソーの成長、ヒーローとしての自覚や責任感なども強くなり、ムジョルニア、ストームブレイカーを巡るやりとりも描かれ、力との対話やコントロールがうまく演出されています。
神に裏切られたゴア、娘を思う気持ち、ソーとジェーンの愛情、避けられない死などを取り扱っており、壮大な宇宙のストーリーと家族や恋人との愛の大きさが対比された感動的なストーリーになっています。
北欧神話のオーディン、ギリシャ神話のゼウスが登場し、ローマ神話ともまた少し異なるようなオリジナルの世界観となっています。
【短編スペシャル】ウェアウルフ・バイ・ナイト
(2022年10月7日|世界)
MCUの世界観を元に、ホラー要素を含んだ短編モノクロ映画です。表舞台で華やかに戦うヒーローとは別に、裏の世界でブラッド・ストーンを使うハンターが闇の世界のモンスターを倒してきたという背景があり、作中ではブラッドストーン後継者を選ぶという大義名分のもとハンター同士が戦い始める欲深いシーンも描かれています。
監督 | マイケル・ジアッチーノ |
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ |
登場人物・俳優・吹き替え | ガエル・ガルシア・ベルナル、ローラ・ドネリー(英語版)、ハリエット・サンソム・ハリス(英語版) |
欲深く、力に溺れたハンターが、ブラッドストーンという強大な力を持つ石を手に入れるために、迷路のような庭園に捕獲されたモンスター「テッド」を狩るという状況に置かれます。
しかし、ハンターに扮した人狼もその狩りに参加しており、テッドを森に逃がす計画を実行します。
森の番人のような姿をしたテッドは人を焦げ炭のようにする力がありますが、名前を呼ばれると素直に反応し、敵対せず、人語を解するちょっとかわいい所もあります。
原作のアメコミで登場する人狼で、オカルト系ヒーローで、ムーンナイトと同系列のダークな側面も持つ戦士。
原作を知らないままみると何がなんだか分からないままになりますが、未知のモンスターへの恐怖、理解が進むにつれて薄れるエルサの恐怖、モンスターを恐れるハンター御一行、モノクロ映画なのにそれぞれの恐怖を絶妙に演じており、短編ながらしっかりと記憶に残る名作。
【ドラマ】シー・ハルク:ザ・アトーニー
(2022年8月18日|世界)
アベンジャーズ最強の力と、弁護士として最強の頭脳をあわせ持つ、 天下無双のマーベル・ヒーロー<シー・ハルク> 彼女の願いは「ただ普通に仕事して恋をする」こと。
けれども、そんな願いも空しく、超人専門弁護士に抜擢されてしまい、 あのマーベル・ヒーローやヴィランたちによる騒動や、 最強の<ハルク>の力を巡る巨大な陰謀に巻き込まれていく…
前代未聞のリーガルコメディ・アクション、いざ開廷!
第四の壁を破る独特な演出が印象的な作品。アベンジャーズの一員として戦った「ハルク」のいとこである「ジェニファー・ウォルターズ」が緑の超人ハルクに変身できるようになってしまったことで苦労するストーリー。
弁護士としての出世、自分らしさ、恋愛などを1人の女性の人生として描いており、盲目の弁護士で戦闘能力もあるデアデビルが登場することでも話題になった作品。
監督 | カット・コイロ |
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ、ルイス・エスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、カット・コイロ、ジェシカ・ガオ、ブラッド・ウィンターバウム |
登場人物・俳優・吹き替え | ガエル・ガルシア・ベルナル、ローラ・ドネリータチアナ・マスラニー、マーク・ラファロ、ティム・ロス、ジャミーラ・ジャミル、ベネディクト・ウォン、ジンジャー・ゴンザーガ(英語版)、レネイ・エリース・ゴールズベリイ、チャーリー・コックス、ジョン・バス(英語版) |
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、ヒューマンドラマのような展開や、デッドプールのように映画の中から視聴者に直接語りかけるような演出があります。
MARVELの作品としては珍しく、ハルクの登場、デアデビルの登場などもあり過去作とのつながりを作るような内容も見受けられます。
最も印象的だったのはシー・ハルクとして自身の能力を鍛えて、ハルクと力比べするようなシーンで、破壊力、怒りのコントロール、学習能力などハルクを遥かに凌駕するパワーがあり、2代目ハルクとしてもスーパーパワーを持つ者を守る弁護士としても活躍できそうな人物です。
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
(2022年11月11日|日米)
偉大な王であり、守護者であるティ・チャラを失ったワカンダ王国。悲しみに打ちひしがれる中、謎の海底王国タロカンからの脅威が迫る…。
ワカンダと世界を揺るがす危機に、残された者たちはどう立ち向かうのか。そして、新たな希望となるブラックパンサーを受け継ぐ者は誰なのか…。
若き王にして先代ブラックパンサーの「ティ・チャラ」の妹が活躍する回で、海の王国タロカンと資源「ヴィブラニウム」を巡って争うストーリー。
新たなブラックパンサーの誕生、民を守るために動く王たち、復讐と悲しみに燃える戦争と復讐の連鎖、怒りや復讐や悲しみを乗り越えて王として一人前になる「シュリ」の苦悩と成長を描いた作品です。
最終的に両国の和平で落ち着き、これまでのMARVEL映画の中ではきちんとハッピーエンドと言えるような展開でした。
監督 | ライアン・クーグラー |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ライアン・クーグラー&ジョー・ロバート・コール |
登場人物・俳優・吹き替え | レティーシャ・ライト、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デューク、フローレンス・カサンバ、ドミニク・ソーン、ミカエラ・コール、テノッチ・ウエルタ・メヒア、マーティン・フリーマン、ジュリア・ルイス=ドレイファス、アンジェラ・バセット |
新しい王「シュリ」は技術者でもありスーツを着て戦う戦士でもあるという「アイアンマン」のような要素がある人物です。
アベンジャーズにはキャプテン・アメリカのヴィブラニウム製の盾はありましたが、アイアンマンにヴィブラニウム製のスーツはありませんでした。
ブラックパンサーの新しい王はヴィブラニウム製のスーツを着て、アイアンマンの技術も吸収していずれ舞台に戻ってくるかもしれません。
他にも「ミッドナイトエンジェル」スーツを着て戦うオコエ、若くて純粋なだけだった天才発明科学者「リリ」なども印象深く、今後の活躍も期待されています。
【短編スペシャル】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル
(2022年11月25日|世界)
アメリカ最大の連休に合わせて公開された作品で、メンバーがクイルに特別なクリスマスを過ごしてもらうために奔走するコメディストーリー。
コメディ要素が大きいが、原初の宇宙の存在であったセレスティアルズの頭を「ノーウェア」として買い取り再開発している様子が描かれ、空回りするマンティスとドラックスの様子も楽しめる作品
監督 | ジェームズ・ガン |
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・プラット、ポム・クレメンティエフ、デイヴ・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、カレン・ギラン、ショーン・ガン、マリア・バカローヴァ、マイケル・ルーカー、ケヴィン・ベーコン |
本作をよく理解するには「ケヴィン・ベーコン」という存在をよく理解する必要がありますが、アメリカではかなり有名な人物をマンティスとドラックスがあっさり誘拐してノーウェアに連れ去り、ガモーラを失って悲しくクイルのために地球のクリスマスを再現しようとする様子が描かれています。
悪気のない誘拐、クイルへの温かい思いなどツッコミどころは多いながらも、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの世界観や登場人物の個性を分かりやすく描いた作品です。ホリデーシーズンに見るのにぴったりな短編作品です。
アベンジャーズ フェーズ5
「アベンジャーズ エンドゲーム」の後、それぞれのヒーローたちの苦悩や過去の清算が描かれたフェーズ4に対し、フェーズ5では新たな地球の敵、より強大な宇宙規模の危機と向き合う流れとなっています。
時間や空間を操る強敵、量子世界の脅威などが描かれ、世界観がどんどん広がっています。
- アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年2月17日|日米)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年5月3日|日本)
- 【ドラマ】シークレット・インベージョン(2023年6月21日|日米)
- 【ドラマ】「ロキ」シーズン2(2023年10月5日|日米)
- マーベルズ(2023年11月10日|日米)
- 【ドラマ】エコー(2024年1月10日|世界)
アントマン&ワスプ:クアントマニア
(2023年2月17日|日米)
身長わずか1.5cmの最小ヒーロー、アントマンとワスプは、〈量子世界〉に導く装置を生み出した娘キャシー達とともに、ミクロより小さな世界へ引きずり込まれてしまう。
そこで待ち受けていたのは、過去・現在・未来のすべてを支配する、マーベル史上最凶の敵、征服者カーン。彼がこの世界から解き放たれたら、全人類に恐るべき危機が迫る…。
アベンジャーズで最も“普通すぎる男”アントマンが、マーベル史上最大の脅威に挑む――。
原子や素粒子よりも小さい量子の世界にまで到達したアントマンとワスプが、元S.H.I.E.L.D.のエージェント「ピム博士」とその妻ジャネット・ヴァン・ダインとともに量子世界の強大な支配者カーン(ロキに出てきたカーンの変異体)と戦うストーリー。
アントマンの名の通り、量子の世界でも大量のアリと量子世界に住むレジスタンスが共に戦う派手な展開があり、見どころ満載。
監督 | ペイトン・リード |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ジェフ・ラヴネス |
登場人物・俳優・吹き替え | ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、ジョナサン・メジャース、キャスリン・ニュートン、デヴィッド・ダストマルチャン、ケイティ・オブライアン、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ビル・マーレイ、ミシェル・ファイファー、コリー・ストール、マイケル・ダグラス |
アントマンは「アベンジャーズ エンドゲーム」で人類の勝利に大きく貢献した人物でもあり、今後はドラマ「ロキ」との関わりも深くなりそうな様子で、時間軸を移動できる多数のカーンの存在などを示唆して次回作に期待させるエンディングも印象的です。
最もインパクトがあったのは大量のアリの軍隊の登場シーンで、少し遅れてやってくる味方の大群というムネアツ展開が描かれていました。
冒険、探索、家族や仲間との共闘、大規模戦闘や派手なアクションがあり、初めて本作を見る人でも楽しめそうな内容でした。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
(2023年5月3日|日本)
アベンジャーズの一員としてサノスを倒し世界を救ったものの、ガモーラを失ったショックから立ち直れないピーター・クイルとガーディアンズの仲間たち。
そんな彼らの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする、恐るべき狂気の科学者が立ちはだかり、ロケットに命の危機が迫る。家族を超えた絆で結ばれた大切な仲間の命を救うカギは、ロケットの知られざる過去に隠されていた…。
最強の落ちこぼれチームvs最凶の完璧主義者の全銀河の運命をかけたラストバトルが今、始まる――。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバー「ロケット」の過去とメンバーの未来が決まる展開。
原初の宇宙のエネルギー「コズミック・エネルギー」を駆使する全身金色のウォーロックとの戦い、ハイエボリューショナリーとの全面戦争が派手にコメディチックに描かれ、仲間のために命をかける様子が熱く描かれています。
監督 | ジェームズ・ガン |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ジェームズ・ガン |
登場人物・俳優・吹き替え | クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、ショーン・ガン、マリア・バカローヴァ、ウィル・ポールター、エリザベス・デビッキ、シルヴェスター・スタローン、チュクウディ・イウジ |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの3作目には、サイキックのわんこ「コスモ」、ロケット、グルート、ドラックス、マンティスなど主要メンバーが登場します。
最初に襲ってきたアダム・ウォーロックが最終的に味方になるという許しと懺悔が混ざったような描写もあり、コメディちっくな展開を所々に挟みながら、シリアスな展開と派手で大規模なアクションが合わさった活劇に仕上がっています。
一通りの戦闘を終えてからはそれぞれの道に進んだようなエンディングで終わっていましたが、完全な別れではなくまたどこかで巡り合うことになるであろう伏線があちこちに置かれていました。
【ドラマ】シークレット・インベージョン
(2023年6月21日|日米)
主人公は国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の元長官ニック・フューリー。アイアンマン、キャプテン・アメリカらをアベンジャーズへと導き、スパイダーマンのスパルタ気味な保護者としても活躍してきたフューリーだが、彼がアベンジャーズを結成したのは地球外からの侵略を阻止するためだった。
しかし、この最強チームが表舞台から消えた時、全世界を揺るがす脅威“シークレット・インベージョン”が訪れる…最強チームなき今、フューリーはこの脅威にどう立ち向かうのか…?
アベンジャーズを創設・集結し、S.H.I.E.L.D.の長官としても世界の謎を多く握るニック・フューリーの過去の清算の物語。
姿を変えられるシェイプシフターと呼ばれる「スクラル人」と人類の戦いを描いたスパイアクション風の作品で、社会に対する風刺もかなり強く表現されていました。
監督 | トーマス・ベズーチャ、アリ・セリム |
登場人物・俳優・吹き替え | サミュエル・L・ジャクソン、ベン・メンデルソーン、コビー・スマルダーズ、ドン・チードル、マーティン・フリーマン |
姿を真似て、敵の中枢や意思決定機関に潜り込み、敵国を内側から奪いとるというスパイ行為の上位互換のような行為は、現代社会にとっても脅威です。
アベンジャーズの世界では、人類規模の大変深刻な事象を、ニック・フューリーがキャプテン・マーベルやスクラル人との約束として任され、失敗してしまった事などから猜疑心や裏切りにつながったような描写もあり、ヒーローの立役者の困難や苦労も描かれていました。
【ドラマ】「ロキ」シーズン2
(2023年10月5日|日米)
裏切り王子ロキが、世界を救う?! 闇の監視組織TVAで統制されていた<世界の時間>は崩壊し、無数に生まれる世界の衝突で、もはや制御不能に陥った…
謎のタイムスリップに引きずり込まれるロキは、そのトリックで世界を救えるか― すべてを裏切るタイムトラベル・アドベンチャーが、いま始まる!
前作のドラマ「ロキ」のシーズン2では、いたずらや裏切りの神だったロキがさまざまな自分や、過去、現在、未来とTVAの暴走、時間織り機の崩壊危機を経て、映画「アベンジャーズ エンドゲーム」で生まれた時間軸のゆらぎや、ズレを修正し続けるような時間軸の神となる過程を描いた作品。
考察や解釈は人によって異なる上に、ストーリーがやや難しくなっており何度か復習する必要がありそうです。
監督 | ジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッド |
登場人物・俳優・吹き替え | トム・ヒドルストン、オーウェン・ウィルソン、ソフィア・ディ・マルティーノ、ググ・バサ=ロー、ウンミ・モサク、ジョナサン・メジャース、キー・ホイ・クァン |
一番の見所はロキが心を決めて、ようやく自分を受け入れ、大人になった、または、本当の能力に覚醒したような描写があった点です。
アベンジャーズシリーズの中では何かと不憫な扱いを受けていたロキですが、このドラマシリーズでようやく自分のライフワークやミッション、役目を見つけたような展開になっており、俳優トム・ヒドルストンのファンにとっても納得できるほどにロキが活躍した作品でした。
マーベルズ
(2023年11月10日|日米)
アベンジャーズ最強ヒーロー、キャプテン・マーベルの新たな物語。 キャプテン・マーベルとの“ある過去”の因縁から復讐を誓う謎の敵が現れる。
その狙いは、地球をはじめ彼女が守ってきたすべてを滅ぼすことだった。 最凶最悪の敵サノスを圧倒する力でも救えない危機が迫るなか、彼女を家族のように慕う敏腕エージェント〈モニカ・ランボー〉、彼女に憧れるアベンジャーズオタクの高校生ヒーロー〈ミズ・マーベル〉と、3人が入れ替わる謎の現象が発生。
これまで一人で戦ってきたキャプテン・マーベルは仲間との運命的な繋がりからチームを結成し、新たな“強さ”に目覚めていく
宇宙の強大なエネルギーを身に宿し、使いこなせる3人の戦士、キャプテン・マーベル、モニカ・ランボー、カマラ・カーンが出会い、つながり、戦い、互いを認め合いながら、より強大な存在に立ち向かっていく展開。
ストーリーの流れ的には、カマラ・カーンを本格的なヒーローとして押し立てる雰囲気があり、その重責を感じさせるようなシーンもありました。
監督 | ニア・ダコスタ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
脚本 | ニア・ダコスタ&ミーガン・マクドネル&エリッサ・カラシク |
登場人物・俳優・吹き替え | ブリー・ラーソン、テヨナ・パリス、イマン・ヴェラーニ、ザウイ・アシュトン、ゲイリー・ルイス、パク・ソジュン、ゼノビア・シュロフ、モハン・カプール、サーガル・シェイク、サミュエル・L・ジャクソン |
ワンダヴィジョンで力を獲得し覚醒したモニカ・ランボーのその後の活躍や戦闘を垣間見れた作品で、宇宙のあちこちで活躍するキャプテン・マーベルの様子、それぞれに振り回されるカマラ・カーンと彼女の持つ特別な能力が明かされた作品でした。
MARVELの世界観を広げる要素のひとつ、パラレルワールドについて再度触れられた要素があり、ドクター・ストレンジでも登場した「マルチバース」に関する話が本格的に始まろうとしている様子が描かれています。
一部ファンの間では「にゃーベルズ」ともいわれており、猫の姿に似ているフラーケンが大量に登場し、大活躍するシーンは見ものです。
【ドラマ】エコー
(2024年1月10日|世界)
アベンジャーズのメンバーに父を殺された、耳の聞こえない少女マヤ。彼女を育てたのはNYの犯罪王だった。彼の元でマヤは父の復讐を誓いながら、裏社会でマフィアのリーダーへと成長していく。
自身の過去に葛藤しながらも、暴力とともに裏社会で生きるエコーことマヤの姿を描いたハード・クライムアクション。
耳が聞こえないマヤと父親同然とも言えるキングピンの関係を描いたドラマです。
ホークアイがローニンとして犯罪組織を撲滅していた際に殺害した組織の男の娘がこのエコーに登場するマヤで、マヤの家族のルーツ、女性としての強さ、家族のつながりについて描かれている作品です。
監督 | シドニー・フリーランド、カトリオーナ・マッケンジー |
製作総指揮 | ケヴィン・ファイギ、スティーヴン・ブルサード、ルイス・デスポジート、ブラッド・ヴィンダーバウム、ヴィクトリア・アロンソ、リッチー・パーマー、ジェイソン・ギャビン、マリオン・デール、シドニー・フリーランド |
登場人物・俳優・吹き替え | ア・コックス、ヴィンセント・ドノフリオ、チャスク・スペンサー、タントゥー・カーディナル、グレアム・グリーン、コディ・ライトニング、チャーリー・コックス、デヴァリー・ジェイコブス、ザーン・マクラーノン |
本作の主人公であるマヤには耳は聞こえないだけでなく、片足が義足であるなどいくつものハンデがある。
その上、アメリカの先住民の子孫で先祖から続く力と、ある種の束縛とも言えるような関係が背景にあり、いろいろと考えさせられる要素が多くありました。
キングピンの影響やこれまでの成長の過程ですさまじい戦闘能力を身につけていますが、先祖代々受け継いできた能力を発現させており、力としては役に立ちます。
しかし、その先祖から受け継がれているものを、マヤが受け入れるかどうかは、また難しい選択になりそうな予感がしました。
一人の女性が強くなって独立し、自由になるまでの様子を描きつつ、女性特有のコミュニティからは抜け出せないまま自由になるという皮肉も込められているように感じられ、本当の自由とはなにか、心の拠り所とはなにかを考えさせられます。
アベンジャーズシリーズを時系列で見る順番
MARVELのアベンジャーズシリーズの映画は、時系列順に見たほうが物語の流れを理解しやすいです。ここでは、アベンジャーズシリーズの映画のみを時系列順に並べ直したものを紹介します。
アベンジャーズシリーズを時系列順で見る場合
時系列順 | 作品タイトル(公開日) |
---|---|
1 | キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011年10月14日|日本) |
2 | キャプテン・マーベル(2019年3月15日|日本) |
3 | アイアンマン(2008年9月27日|日本) |
4 | アイアンマン2(2010年5月26日|日本) |
5 | インクレディブル・ハルク(2008年8月1日|日本) |
6 | マイティ・ソー(2011年7月2日|日本) |
7 | アベンジャーズ(2012年8月14日|日本) |
8 | マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2014年2月1日|日本) |
9 | アイアンマン3(2013年4月26日|日本) |
10 | キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014年4月19日|日本) |
11 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年9月13日|日本) |
12 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年4月10日|日本) |
13 | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年7月4日|日本) |
14 | アントマン(2015年9月19日|日本) |
15 | シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年4月29日|日本) |
16 | ブラックパンサー(2018年3月1日|日本) |
17 | スパイダーマン・ホームカミング(2017年8月11日|日本) |
18 | ドクター・ストレンジ(2017年1月27日|日本) |
19 | マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年11月3日|日本) |
20 | アントマン&ワスプ(2018年8月31日|日本) |
21 | アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年4月27日|日本) |
22 | アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年4月26日|日本) |
23 | シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年9月3日|日本) |
24 | スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年6月28日|日本) |
25 | スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2022年1月7日|日本) |
26 | エターナルズ(2021年11月5日|日本) |
27 | ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年5月4日|日本) |
28 | ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年11月11日|日米) |
29 | ソー:ラブ&サンダー(2022年7月8日|日米) |
30 | アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年2月17日|日米) |
31 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年5月3日|日本) |
32 | マーベルズ(2023年11月10日|日米) |
アベンジャーズ・シリーズの主なストーリーは、上記の時系列順を追って視聴するのがおすすめです。
ただし、一部のドラマシリーズを視聴しないと話がつながらないタイトルがありますので、完全にストーリーを理解したい場合は、最低でも以下のドラマシリーズも履修することをおすすめします。
- エージェント・オブ・シールド(2013年9月24日|米国)
- ワンダヴィジョン(2021年1月15日|世界)
- ブラック・ウィドウ(2021年7月9日|日本)
- ホークアイ(2021年11月24日|日米)
- Ms.マーベル(2022年6月8日|世界)
「エージェント・オブ・シールド」は、アベンジャーズ内でロキに殺されてしまったアベンジャーズ創設に深く関わった「コールソン」と、S.H.I.E.L.D.(Strategic Homeland Intervention, Enforcement and Logistics Division|戦略国土調停補強配備局)による表舞台に出ないヒドラとの戦い、地球を守るための宇宙人との活躍を濃厚に描いた作品です。
「インヒューマンズ」という超能力を持った人間を頼り、超先進テクノロジーを用いてヒーローに頼らずに地球を守るという秘密組織の苦労と成果が描かれています。時系列順では7本目の「アベンジャーズ」の次から見ていくと良いでしょう。
ドラマ「ブラック・ウィドウ」は、15本目の「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」のあとに見るのがおすすめです。
アベンジャーズの中でも非常に重要な「ブラック・ウィドウ」ことナターシャ・ロマノフの過去とシビル・ウォー後の彼女が何をしていたかが描かれています。
このドラマシリーズで登場するクインジェットは後々重要な役目を担うため「ブラック・ウィドウ」を見ているかどうかで理解度が大きく深まります。
ドラマ「ワンダヴィジョン」は、22本目の「アベンジャーズ エンドゲーム」のあとに見るのがおすすめです。
エンドゲームで死んでしまったヴィジョンは「マインド・ストーン」とアイアンマンの人工知能「ジャービス」が合わさった人工生命体であり、ワンダ・マキシモフの愛する人への強い思いが生み出した現象を描いた作品です。
ヒドラの研究で生み出されたワンダ・マキシモフがスカーレット・ウィッチになる要素、32本目の「マーベルズ」に登場するモニカ・ランボーが覚醒する要素が描かれており、ストーリーの前後をつなぐ重要な作品です。
27本目の「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」ではスカーレット・ウィッチとドクター・ストレンジが対峙する様子も描かれています。
ワンダ・マキシモフは戦争の被害者で、愛するヴィジョンを取り戻したかっただけという、戦争で失ってしまった元に戻せない愛や家族、生じる世の中への恨みや虚無感や悲しみなどをリアルに描いたドラマです。
ドラマの展開スピードは若干遅く、最初は白黒の映画のような状態でストーリーが進み、途中から現実が明らかになっていきます。少しクセのあるドラマですが、前後の話を深く理解するには欠かせない作品です。
ドラマ「ホークアイ」は、27本目の「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のあとに見るのがおすすめです。
映画の時系列的には見なくても話は通じますが、アベンジャーズの戦いの頃から活躍している「ホークアイ」の過去、平和な暮らしに戻るための過去の清算などがテーマになっています。
指パッチンで世界が一変したあと、最も大切にしていた家族を失い、ブラック・ウィドウも失って心を病んでいる時に、ホークアイがした世の中の犯罪組織の壊滅のために殺戮をするという行為の影響を清算する展開で、エコーで登場する「マヤ」やキングピンなども登場します。
所々でMCUの作品と関わりが出てくるドラマで、新たに生まれた2代目ホークアイ「ケイト」の成立を描いた作品です。
ドラマ「Ms.マーベル」は、28本目の「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」のあとに見るのがおすすめです。
2024年時点で32本目にして、最新作の「マーベルズ」の映画に急にMs.マーベルを自称する「カマラ・カーン」登場の様子と成長を描いた作品です。
「マーベルズ」を見る前に「Ms.マーベル」を見ていないと、腕輪やキャプテン・マーベルとの関係性がつながらず、覚醒したモニカ・ランボーとキャプテン・マーベルの関係がうまく分からないままになってしまいます。
アベンジャーズシリーズ関連グッズの紹介
MARVELやアベンジャーズ関連のグッズは、マーベル公式「ショップマーベル」やDisney公式の「ディズニーストア」、または、MARVEL STORE by SMALL PLANETの常設店等で購入できます。
Amazonやメルカリ等のネット通販では非正規品や転売品が売られている場合もありますので、正規常設展に行くか、公式ストアで購入するのがおすすめです。
映画が公開された時に映画館のグッズコーナーで、映画館限定グッズやポスターをチェックするのもおすすめです。
アベンジャーズ・おすすめグッズ紹介
ロキ2(ドラマ) ピンバッジセット
ドラマ「ロキ」に出てきたミスミニッツと、あのシーンの防護スーツがピンバッジになって登場。どちらかというとミスミニッツ好き向けのグッズです。
ロキ2(ドラマ) TVAノート
作中に出てきたTVAで働くのに重要な事が書かれているノート。中身は通常の大学ノートのような感じですが、作中に出てきたものと同じものを持ち歩けるロマンがあります。
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー メタルキーホルダー
ブラックパンサーのかっこいいロゴマークをかたどったキーホルダーで、バッグやキーケースなどに使用するのもおすすめ。派手なデザインではないので、どこにつけても馴染んでくれます。
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー ピンバッジセット
ブラックパンサーに出てきたロゴやマークをかたどったピンバッジ。バッグや筆箱につけるのがおすすめ。アイアンマンやMARVELのロゴピンバッジと合わせてコレクションするのも良いでしょう。
「マーベル」/TPUソフトケース META/スターク・インダストリーズメタリック
アイアンマンの「スタークインダストリー」企業ロゴが刻印されているスマホケースで、この他にピンバッジやメガネケース、ステッカーなどがあります。
MARVEL マーベル スターク・インダストリーズ 缶バッジ BK
バッグや筆箱にもつけられる缶バッジで、控えめでシンプルなデザインなのでどこにでも付けられます。お手頃価格でコンパクトなため、MARVEL好きの方や子ども向けのおみやげにもおすすめ。
MARVEL マーベル トートバッグ / ブラック・ウィドウ ポスター
数少ないブラック・ウィドウのグッズのひとつで、ナターシャのファンにとっては欠かせないグッズ。日常的に使用できるトートバッグですが、保管用、鑑賞用の用意も必要です。
MARVEL マーベル ブラック・ウィドウ ポスター柄 モバイルバッテリー
さまざまなデザインが用意されているモバイルバッテリーですが、ブラック・ウィドウのポスターデザインも用意されています。既に持っている方もデザイン違いでもう一台揃えてみてはいかがでしょうか。
MARVEL STORE by SMALL PLANETの常設店
ルミネエスト新宿店
〒160-0022
東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿 5階
新宿のルミネエストにMARVELグッズを購入できるショップがあります。国内ではMARVELグッズを購入できる実店舗は少ないので、新宿に立ち寄った時にはぜひチェックしてみてください。
東京ソラマチ店
〒131-0045
東京都墨田区押上1-1-2
東京スカイツリータウン・ソラマチ 4F 10番地
東京スカイツリーにあるソラマチ内にあります。ウルトラマンワールドやおさるのジョージ、カービィカフェなども入っておりデートやお買い物に最適です。
池袋サンシャインシティ店
〒170-0013
東京都豊島区東池袋3-1-1
サンシャインシティ 専門店街アルパ B1
池袋サンシャインシティのB1、少し分かりにくい所にありますが、貴重なMARVELグッズが複数用意されています。品揃えはそこそこですが、MARVELの世界観がしっかり詰め込まれた魅力的なショップです。
アベンジャーズシリーズが見れる動画配信プラットフォーム
MARVELのアベンジャーズ関連作品を視聴できる動画配信プラットフォームを紹介します。配信されていても見放題ではなく有料レンタルになっている場合があります。
最もおすすめなのは「ディズニープラス|Disney+」で見ることですが、Amazonプライムビデオやユーネクスト(U-NEXT)でも一部の人気作品は視聴できます。
MARVELのドラマシリーズやインターネットテレビスペシャル作品などは「ディズニープラス|Disney+」でなければ視聴できません。
ディズニープラス(Disney+)
スタンダードプラン
月額990円(税込)
年額9,900円(税込)
プレミアムプラン
月額1,320円(税込)
年額13,200円(税込)
ディズニープラス(Disney+)は、ディズニー・アニメーション、ピクサー、MARVEL、STARWARSなどウォルト・ディズニー系列の作品をほぼ全て視聴できます。
アベンジャーズシリーズの最新作も最速でディズニープラス(Disney+)で配信されるため、MARVEL作品を視聴したい場合はスタンダードプランを契約するのがおすすめです。
MARVEL関連の作品をすべて見るには1ヶ月だけでは足りない可能性がありますので、2ヶ月ほど見込んで見ていくのがおすすめです。
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ユーネクスト(U-NEXT)
サービス名 | U-NEXT(ユーネクスト) |
月額料金 | 2,189円(税込) |
無料期間 | 初回31日間無料 |
配信数 | 見放題:300,000本以上 |
配信形態 | 見放題/レンタル |
特典 | ・毎月1,200P付与 ・190誌以上の雑誌が読み放題 ・最大40%のポイント還元 |
ダウンロード | 〇 |
同時視聴 | 最大4台 (最大4人アカウント作成可能) |
視聴端末 | スマホ/PC/TV/タブレットなど |
月額2,189円(税込)で利用できる動画配信サービスで、邦画・洋画ともに多数の作品を楽しめます。
「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」を見たい場合、ディズニープラス(Disney+)では配信されていませんので、Amazonプライムビデオか、ユーネクスト(U-NEXT)で見ることになります。
ユーネクスト(U-NEXT)ならば、スパイダーマンシリーズをほぼ全て視聴でき、毎月1,200ポイントが加算されますので有料タイトルも課金せずに視聴可能です。
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Amazonプライムビデオ
月額600円(税込)、年額5,900円(税込)で利用できるAmazonプライムの特典で、MARVEL作品やアベンジャーズシリーズを視聴可能です。
ただし、プライム会員でも1タイトル400円でレンタルして視聴することになりますので、月額料金以外に有料レンタル代金が必要になってしまいます。
シリーズ通してすべての作品を見たい場合はディズニープラス(Disney+)を利用するのが一番お得です。
\30日間無料で見放題/
Hulu
Huluでは、月額1,026円で国内外のドラマや映画を視聴できますが、MARVEL関連の作品、アベンジャーズシリーズはごく一部の作品しか視聴できません。
1作目のアイアンマンやインクレディブル・ハルクなどを有料レンタルで視聴できる程度です。アベンジャーズシリーズを通して見るには配信されている作品が少ない上に、追加で料金を支払う必要があるためディズニープラス(Disney+)を利用するのがおすすめです。
MARVEL作品はウォルト・ディズニー・カンパニー傘下にあるため、ディズニープラス(Disney+)で視聴するのが一番です。
今後のMARVEL新作やドラマ作品、撮影秘話や特典映像などもディズニープラス(Disney+)で公開・配信されますので要チェックです。
\ 月額1,026円(税込)で見放題/