CotaKeiru
30代/女性
26 件のレビュー
5.0
ノアの方舟を作った男とその家族のラグナロクな物語。宇宙を作り、地球を作った神の導きに従って生きる男とその家族、そして、地球を裏切って強欲に何もかも奪い取ろうとする愚かなニンゲンを始末するストーリーで、ニンゲンの醜悪さやダメなところを全て煮詰めて海に沈めたような要素があり、ある意味で爽快。ナチュラルでネイチャーな動物たちはノアの方舟で大洪水を逃れ、ニンゲンはそのほとんどが大洪水にのまれて死滅。よく考えれば、その後のニンゲンの反映は可能なのか…(遺伝子的な問題として)は気になりますが、あれほどの愚かなニンゲンたちであれば一回全て壊してリセットするのもありだと思わせてくれる絶妙な描き方がまた洗練されていると感じました。
2024.08.26 投稿
5.0
大人になってから初めてみたピーターパン2作目、子供の頃にみたピーターパンはなんかいいやつだった気がするのですが、ネバーランドでやりたい放題する本作のピーター・パンたちは海賊相手に悪質ないじめを繰り返し、手のひらにじぶんたちのつばを吐いてそのままの手で握手?ハイタッチ?するようなきたなすぎる仲間の印みたいなものがあり、本作のピーターパンはただの悪ガキ。ティンカーベルもなんか性格の悪い嫉妬深い妖精みたいになっていて、まさに子どもそのもの。大人になりかけている少女が、子どもに引き戻されてしまう恐怖の展開がありましたが、大人目線と子ども目線では感じることが全く違うかも。
2024.08.26 投稿
5.0
あっさり死んでしまったカップルが死後も彼らが住んでいた家で暮らすストーリー。前半はまだ死者の辛さや悲しみ、受け入れられない現実、幽霊としての苦労が描かれていますが、ビートルジュース(英語ではベテルギウスとも読める)が登場してからはきったねぇきたねぇ。死んでるとはいえ人妻にキスするし、ゴキブリたべるし、言動は怪しいし、邪悪だし、年下の未成年の生きている女性を妻にしようとするし、ビートルジュースのきったねぇこときったねぇこと…。それでも家族の愛情や親子関係の再構築、未知の恐怖との対峙や人間の強欲などをリアルに描写しておりかなりインパクトのある作品。作中にはSFの名作「DUNE砂の惑星」のオマージュも登場します。お食事中には見ないほうが良さげ。
2024.08.26 投稿
5.0
長年務めた会社に裏切られ、自分たちの年金を会社や銀行に奪われたので仕返しして正当な報酬を力付くで手に入れただけのじいさんたちを描いたハートフルなノンストップ心配アクション映画。じいさんたちの知恵と策略で警察も銀行もだましきり、見事に銀行強盗を成功させ、無事義賊として成功を収めます。協力者で動物好きの青年がまさか最初の銀行強盗だったなんて予想できず、ちょっとしたどんでん返しがあって衝撃でした。約200万ドルは日本円にして2億円ほど、寄付した分をのぞいて、3人で分けると1人あたり4000万円くらいで、老後の生活資金には良さそうですが、銀行強盗としてはちょっと額が一桁足りない気がするのは言ってはいけないお約束。
2024.08.26 投稿
5.0
頭を空っぽにして何も考えずに見るべき作品で、公開前にはTikTokにて「しかのこのこのここしたんたん」のダンスをインフルエンサーやダンサーもどきに流行らせ、メディア広告戦略として大成功し、アニメが公開されてからは「日常」や「けものフレンズ」などで鍛えられたオタクたちがこぞって楽しんでいるアニメ。エンディングは実写映像で鹿せんべいを作っているシーンが放送されており、比較的シカへのヘイトは少なめ。シカに作物を喰われている農家からすると嫌悪の対象ですが、ココに出てくるシカは、わがままなシカらしさは残しつつ奈良公園のシカに近い感じ。遠慮なく言えば変なアニメ。
2024.08.26 投稿
5.0
とても香ばしく愛情深いB級に見せかけた傑作ホラー映画。なのですが、あの最後の館のシーンでおばあさまがチェーンソーを持って出てきてしまったのでやっぱりB級かもしれません。あんな狭い通路で左手を切り落とすためだけにチェーンソーはネタとして昇華すべきシーンでしょう。家族を思うがゆえの奇行、他人の問題に首を突っ込むことの愚行、人間の残虐で貪欲で横暴な行為など最後のシーンまで気が抜けない作品。ホームレス支援を行っている女性が、善性の人間かと思っていた人間の狂気、他人を道具や消耗品のように扱う様子、失うもののない人々の存在など社会問題的なメッセージもあるように受け取れました。
2024.08.26 投稿
5.0
最も衝撃的だったのは合宿最終日の模擬戦中にライリーが先走ってペナルティを受けたシーン。今すぐにでも抱きしめてあげたくなるほどに精神が壊れてしまいそうな危険な状態をかんぺきに演出しており、思春期の焦りや進級の心配、先輩へのあこがれや不安などがまさに感情が渦巻くように襲いかかっていました。見る前は劇場の専用ボトルのフタにのっていたもじゃもじゃした謎の生物でしたが、見たあとは愛おしいほどにシンパイのボトルフィギュアが欲しくなりました。個人的なMVPはハズカシとカナシミですが、ちょいちょいフライングで出てきちゃうナツカシも魅力的。思春期の若者には全員に見てほしいと思えるほどの傑作。
2024.08.26 投稿
5.0
アンナチュラルの石原さとみは検死に関わり、MIU404の刑事2人は捜査に関わっていました。世界規模のネット通販大手の利益重視、人命軽視のビジネススタイルで精神を病んで苦しんでいる人々とその家族や恋人の苦しみを描いており、社会風刺や問題提起の強い作品。死者は最初の1人だけですが、作中で起こることの贖罪か、かなり用意周到に計画された犯行(反抗)で、衝撃を受けました。巨大企業にもみ消されたことへの復讐としては大成功で、内部、外部ともにかなりのダメージを残したと思えます。現実世界でいつ起こってもおかしくない展開で、ネット通販をするのが少し怖くなりました。
2024.08.26 投稿
5.0
11月26日TOHOシネマズにて視聴。1作目のあらすじから始まり、目的は至極単純。さいたまの横のつながりを強くしたいだけ。しかし、鉄道組がネズミーランド直通の線路を先につなげたいとわがままを言い、それを言いくるめるためにさいたまに海を作るという提案で結束を強め、千葉解放戦線の仲間とともに和歌山に向かう。で、関西は大阪の領土になっていて、またもや開放のためにドンパチ始まる展開。BL要素は今回もあり、宝塚風味、よしもと風味もあり、ローカルディスりネタも満載で、ネズミーランドへのギリギリの表現もあって最後スッキリとまとまっていた。相変わらずの展開で、安心して世界に勧められる日本のB級映画。
2023.12.02 投稿